六兵衛の つれあいは、孫たちに「ノンちゃん」と呼ばれている。
二十数年前の初孫が生まれたとき、六兵衛とのんちゃんは 孫に何と呼ばれたいか考えたのだ。
六兵衛は単純に「じーちゃん」と呼ばれるつもりだったが、つれあいは「ばーちゃん」ではなく『ノンちゃん』と呼ばれる事を望んだので、以来 孫たちは 小さい頃から大人になった今でも、つれあいの事を『ノンちゃん』と呼んでいる。
我が つれあいが、何故「ノンちゃん」なのか、それは つれあいが小学生の頃、今は亡き つれあいの父親が『ノンちゃん雲に乗る』という映画を観たという。
新東宝映画『ノンちゃん雲に乗る』は、1947年(昭和22年)に出版された石井桃子さんの児童文学作品を、1955年(昭和30年)に鰐淵晴子さんの主演で新東宝で映画化された。
配給:新東宝・原作:石井桃子・監督:倉田文人
( 配 役 )
ノンちゃん(田代信子):鰐淵晴子
おかあさん:原節子
おとうさん:藤田進
雲のおじいさん:徳川夢声
物語は・・8歳の女の子、田代信子(ノンちゃん)は、ある春の朝、お母さんとお兄さんが 自分に黙って東京へ出かけてしまったので、寂しくなり、気分を紛らそうと池のそばの木に登って池に映る空を覗いているうちに、誤って池に落ちてしまう。
暫くしてノンちゃんが気がつくと、そこは雲の上だった。
雲の上にいた白いヒゲのおじいさんが、池に落ちたノンちゃんを熊手ですくって助けてくれたのだった。
ノンちゃんは雲の上で、仙人のような おじいさんに、自分のことや家族のこと、いじめっ子のことなどを打ち明けるのだったが・・そんな物語の映画だったらしい。
余程 その映画に登場する「ノンちゃん」が可愛かったのだろう、映画の主人公と同じ年頃の自分の娘を『ノンちゃん!』との愛称で呼び始めた・・という そんな経緯があったらしい・・。
おーい ! ノンちゃん。

















