旅 立 ち

孫長男が大学入学のために、昨日 横浜に旅立って行った。

孫長男が産まれた年に始めたきーポケのパソコン歴だが

今だに きーポケのパソコン操作は、もたもたするばかりで

初心者の域を出ないが、それに比べて孫長男は

遥かに逞しく成長し、きーポケごときが 何も言うことはない。

 

・・とはいうものの 一つだけ、贈りたい言葉がある。

 

『 憂きことの なおこの上に 積もれかし

            限りある身の 力試さん 』

 

きーポケが16歳のとき 初めて親元を離れ

高校での下宿生活を始めた時

父親から この和歌が書かれていた手紙をもらった。

その時のきーポケには 言葉の意味など分からなかったが

この和歌を手紙に書いて贈ろうとした父親の気持ちは

何となく わかるような 気がしたものだ。

 

(注)この和歌は・・

江戸時代 前期、岡山藩に仕える陽明学者・熊沢 蕃山が

詠んだと されているのが 一般的なようだが

戦国時代、山陰地方の武将・山中鹿之助が

「願わくば我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈った

という説から きているという人もいるという。