何度も 何度も、同じような内容の日記ばかりで恐縮だが
今日も芥川堤道へ散歩に出かけ、やはり いつものように
iPhoneの音楽再生アプリから流れる昔の流行歌を
聴きながら歩く・・。
その中の『東京見物』という流行歌を聴いていると
ウルウルしてきて 歩きながら泣けてくるのだ。
頼りにしていた長男を戦争で亡くした母親を、戦後になって
東京見物に連れてきた弟の、母と兄への想いを歌う
1957年(昭和32年)キングレコードから発売された
三橋美智也さんの『東京見物』という流行歌である。
『 東京見物 』
https://www.youtube.com/watch?v=dVgiGKRJaUc
歌:三橋美智也 作詞:伊吹とおる 作曲:佐伯としお
1)
写真で見ただろ おっかさん
お濠りに 映った 二重橋
東京見物 させたいものと
いってた兄貴も 草葉の陰で
にっこり笑って 見てるだろ
2)
話に聞いたろ おっかさん
上野のお山の 大男
東京見物 西郷さんだ
お国のためだと 笑って死んだ
兄貴の横顔 思い出す
3)
拝んで行こうね おっかさん
靖国神社だ あの鳥居
東京見物 させるといった
やさしい兄貴が 戦友たちと
眠っているんだ 逢ってゆこ
・・・こうやって、改めて 歌詞を書いていると
またも目頭がウルウルしてくる六兵衛なのだが
当時、それが偶然なのか、それとも意識をしてか
そして どちらが先か後かも わからないが
息子(兄)を戦争で亡くした母親を、東京見物に連れてくる
『東京だヨ おっ母さん』という島倉千代子さんの歌も
同じ頃に ココムビアレコードから発売もされて
こちらも 大ヒットしている・・。
戦後 やっと10年が過ぎた頃の
日本中 まだまだ貧しく、しかし今 頑張れば
この先には きっと明るい幸せが来るだろうと夢をみてた
時代の、なつかしい なつかしい 流行歌たちである。