この頃、電子書籍なる物の事を あれこれと耳にする・・。
現在の六兵衛の場合は、紙の文庫本の しかも値段が安くなる
中古本ばかりを、中古本専門のネット通販で購入している。
しかし これからの読書は電子書籍やで・・と、なんとなく
世間から、そんな声が聞こえて来たり来なかったり・・。
だから そんな声に多少は影響されたか、電子書籍での読書に
関する諸々を調べてみた。

六兵衛が現在持っている「Mac PC」や「iPad」、「スマホ」
でも電子書籍を読む事が出来るらしいが、「Mac」や「iPad」
では片手に持ってソファーに座ったり寝転がって読むには
いささか重たい感じがするし、「スマホ」では小さすぎて
読みにくそうだ。
そこで 電子書籍専用の「タブレット」なら 軽くて扱いやすく
値段も一万円前後から あるらしい。
電子書籍を読むには「タブレット」を購入して使うとして
次に気になるのは、電子書籍化された小説群の中に
六兵衛が好むタイプの小説があるかどうかという事と
それら電子書籍の購入金額も、大きな問題である。
この頃では、割と多くの出版物が電子書籍化されているようで
例えば六兵衛の大好きな文庫本「風の市兵衛」シリーズも
電子書籍化されている。

電子書籍の中には、「青空文庫」などのように著作権が消滅
している古い小説などを、無料で読めるサイトもあるようだし
各ネット通販の本屋さんなどでは、サービス期間中には
無料になったり割引される書籍なども あるらしいが
期間や種類に限りがあって、あまり期待は出来そうにない。
もう一度 市兵衛さんに登場を願って 例えていうと
2010年3月の10年も前に発売されている『風の市兵衛 』
第1巻を購入する場合、Amazonでの紙の本の値段は
10年が過ぎた今でも新品としての値段だから¥681円。

一方 電子書籍の値段を同じAmazonで見ると¥647円と
10年前に出版されている市兵衛さんだけど
電子書籍では わずか¥34円しか安くなってないようだ。
どうやら電子書籍には中古という発想は無いらしい・・。

それに比べると、中古本ネット通販の「BOOK-OFF」での
『風の市兵衛 』第1巻の値段に¥200円の値が付いている
中古本があった。
紙の本は、古くなると どうしても汚れたり破れたりする。
しかし、安い金額で読めるのなら 余程悪くなってなければ
古さは そこそこ我慢 出来る。
その上、中古本として購入した紙の本は、読み終わった後
再度 古本屋に持参すれば、もちろん値段の付かない本も
あったりするが、1円・10円・30円と それなりの値段で
買ってくれたりする。
蛇足だが 六兵衛の経験では、ネットの「中古買取り」を利用
するより 直に古本屋に持参した方が、幾らかは高く買って
くれるような気がする・・。
そして もう一つ、電子書籍における読書方法があるらしい。
それは「定額の金額で本が読み放題」というサイトの会員に
なる方法だ。

例えばAmazonの『Kindle Unlimited』は、月額980円で
200万冊以上の本が 読み放題だという。
六兵衛の場合の これまでの中古本通販で使う月々の購入金額は
2000円前後だから、月額980円で好きなだけ読めなら
ずっと『Kindle Unlimited』の方が安上がりということになる。
ところが「200万冊が読み放題」と謳ってはいるが
どんな小説が読めるのか・・が、大きな問題である。
歳を取るにつれて 段々と了見が狭くなっている六兵衛の
読書欲をそそる小説が有るかどうか・・と調べたけれど
どうやら そんな小説は極端に少ないらしい。
第一、六兵衛の大好きな市兵衛さんの小説は電子書籍としては
あっても、『Kindle Unlimited』では読めないようだ・・。
どうやら、新刊や人気の小説などは『Kindle Unlimited』の
200万冊の中には入っていないらしい。
そんな こんな、どうやら 現時点での電子書籍での読書などは
まだまだ六兵衛には向かない読書方法・・という事らしい。