就寝前には、再読用に保存している本棚から文庫本を取り出し
少しずつ読む習慣が長く続いていたのだが、六兵衛が大好きな
『風の市兵衛』シリーズのように、何度 読み返しても
その都度 ワクワクしながら読める文庫本は この頃は 稀で
就寝前に手に取りたくなるような文庫本は少なくなっている。
六兵衛の持つ2TBの「外付けHDD」に、「YouTube」から
保存した「映画」を 数多く入れている。
しかし、保存したはいいが、そのほとんどの映画を観ていない。
いつでも観られる・・と、思うからだろうか・・。
だから しばらくは、就寝前のひとときを 文庫本に変えて
「HDD」に保存している映画を 観ることにしよう・・。
昭和11年制作の上原謙さん主演の映画『有りがたうさん』
を始めとする 多くの戦前の白黒映画。
六兵衛が中学生や高校生の頃、夢中になって映画館に通った
石原裕次郎さんや芦川いづみさん、吉永小百合さんや
浜田光夫さんらが演じた 日活の青春映画の数々。
そして 何より『男はつらいよ』の全49作。
「YouTube」から「外付けHDD」に保存させてもらった映画
を数えてみたら、270作品ほどあった。
しかし、映像は悪いし、音声も不確かである。
所詮 無料で観られる「YouTube」の映画なのだ。
まだ利用したことは無いが、多くの有料の映画鑑賞アプリ
なら、綺麗な映像で、しかも見放題とのことだが
それでも六兵衛は、そのような有料の映画アプリの会員に
なってまで観ようとは思わない。
映像が悪くても、音声が乱れていても
その映画の雰囲気さえ伝わって来るなら
就寝前のひとときを楽しませてくれるなら
十分なのである・・。
遠い昔、小さな田舎の村で暮らしていた小学生の頃
年に何度か、村々を廻る「映画」の催しがあった。
小学校の校庭に臨時に張った白い垂れ幕に映る鞍馬天狗が
風が吹くと揺れたりした・・そんな時代を過ごしてきた
六兵衛としては、多少の映像や音の悪さなど
どうという事もない・・のである。
昨夜の就寝前には、1964年制作の 日活映画
『愛と死をみつめて』(主演:吉永小百合、浜田光夫)
を観た・・。
不治の病に侵され21歳の若さで生涯を閉じねばならなかった
娘と男子大学生との3年間に及ぶ愛の往復書簡が本になって
出版され、当時 大ベストセラーになり その映画化である。
(原作:大島みち子・河野實、大和書房 刊)。
涙なくしては観られない映画・・それにしても
若い頃の吉永さんは・・美しい!。