六兵衛の記憶は「忘却の彼方」

六兵衛が散歩や寝る時のBGMとして愛聴している数多くの

昔の流行歌の中に、またまた 分からない事があったので

今日も取り上げてみる。

その歌『誰か夢なき』は、1947年に公開された映画

『誰か夢なき』の主題歌のようだ。

ポスター・レコード

 

歌うのは竹山逸郎さんと藤原亮子さんのデュエット曲である。

作詞は佐伯孝夫さん、作曲は清水保雄さん、日本ビクター製作。

藤原・竹山

『誰か夢なき』

1)

想いあふれて 花摘めば

白い指さき 入日がにじむ

あざみなぜなぜ 棘持つ花か

たとえ ささりょと

あぁ 誰か夢なき

2)

森の梢に 照る月も

くもれ男の 切ない涙

つよくあきらめ 忘りょとすれば

声が またよぶ

あぁ 誰か夢なき

3)

あわれ彼の君 いま在(ま)さば

何で離りょう 離されましょうか

伊豆の紅ばら 湯槽(ゆぶね)に散らし

すがるおもかげ

あぁ 誰か夢なき

4)

愛がまことの 愛ならば

慕うこの花 あの花二つ

結ぶ都の優糸柳(やさいとやなぎ)

春よ輝け

あぁ 誰か夢なき

【注】● 在さば:「居れば」「在れば」の意味
   ● 優糸柳:柔らかい糸柳の枝(・・で 二人の愛を結ぶだろう)

 

この歌『誰か夢なき』に疑問を感じたのは、「誰か夢なき」という

タイトルにである。

「・・夢なき」とは、夢はないという事だろうと思うのだが

この歌の歌詞を六兵衛なりに吟味すれば・・

『愛する二人が離れ離れで暮らさねばならないのは

棘が刺さるように辛い痛みだ。

しかし 様々な試練があろうと それを乗り越え

愛し合う二人には 必ず一緒になろうという強い夢があり

自分たちの愛は 柔らかい糸柳の枝で結ばれているのだから』・・

と、夢があるという歌詞である。

・・だが タイトルは「・・夢なき」となっている・・。

 

夢が有るのか無いのか、いつものように分からないことは

ネットで調べる・・。

この歌に関わる いろいろなサイトがある中で

「係り結び」だと指摘しているサイトがあった。

係り結び?・・なんか初めて聞く言葉だ。

どういう意味か これもネットで調べてみた。

 

「係り結び」は「反語」の一つ・・?

えっ? アレ? 

・・「反語」って、以前 調べた事あったよね。

そう 確か 霧島昇さんが歌う『誰か故郷を想わざる』の

「想わざる」は反語で、『故郷を想わない人っているかな? 

いや そんな人はいないよ、 誰もが故郷のことを想っているよ』

・・という「反語」なのだと勉強した事があった。

 

2021年4月25日の日記『反語』

 

その『誰か故郷を想わざる』の「反語」について知識を得たのは

つい半年ほど前の 4月の終わりの頃のことだったのに

もう六兵衛の頭の中から その知識はすっかり飛んでしまっていた

ようなのだ。

 

結局 この歌のタイトル『誰か夢なき』も

「係り結び」という反語の表現方法を用いていて

「夢を持たない人なんて 誰もいないよ」という反語を使った

歌のようなのであった。

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