『雪に撃つ』

六兵衛が大衆娯楽小説を読む場合は、重くて持ちづらい単行本

などではなく、手軽な文庫本を読む事にしている。

しかも中古本に限って購入するので 安く手に入る。

ところが 六兵衛が軽薄ゆえだろう、ときどき ほんの時々だが

文庫本を注文したつもりなのに、届いた本は単行本だったり

することがある。

 

 

雪に撃つ・本棚

先日 ネットの中古販売で佐々木譲さんの『雪に撃つ』の文庫本

を注文したつもりだったのだが、手元に届いた『雪に撃つ』は

単行本であった。

未読の本棚に並んだ様は 一冊だけ異様である・・。

 

佐々木譲さんの小説『雪に撃つ』は、第1作『笑う警官』から

始まる「道警シリーズ」の第9作目となる。

過去に現役警察官の拳銃不法所持や覚醒剤の売買など不祥事が

連続して起きた後の、北海道警察署内での事件の真相を闇に

葬ろうとする警察組織に対し、正義を取り戻そうと立ち上がる

北海道警察署の佐伯警部補、津久井刑事部長、児島百合巡査ら

心ある警察官たちの物語なのだが、ネット中古販売から届いた

『雪に撃つ』は単行本であったのだ・・。

道警シリーズ2冊

 

今更 遅い・・とはいうものの、どこで間違ったのか調べてみると

『雪に撃つ』は単行本が2020年12月に発売されていて

どうやら まだ、文庫本は出版されていないらしいのだ・・。

なんとも なんとも、軽薄としか言いようがない・・。

 

六兵衛の思い込みでいえば、まず単行本として出版した本は

少なくても2年間くらいは、高価な単行本だけで売り

(風の市兵衛シリーズなどのような「文庫書き下ろし」小説など

は別にして・・)いつまでも人気が続く場合は2年が3年でも

単行本のままで売り、そのうち単行本として世間に行き渡って

売れ行きが落ちる頃に、改めて安くて手軽な文庫本を出版する

のだろうと思っている。

153作目(2013年)
六兵衛が以前 作っていた「大衆娯楽小説は文庫本で」というブログの中の 2013年の冬の終わりの頃に「さし絵」として掲載していた153作目のカット絵。

 

だから六兵衛のように、中古の文庫本ばかりを購入する者は

出版されてから、早くても 2年半か3年以上後に読む事になる。

そりゃぁ出版社も 商売だものね、仕方がない・・か。