「iPhone」から、むかしの流行歌をBGMとして流しながら
昼寝をしていたら、『♫ 祭壇の前に立ち・・』という歌詞
の歌が流れてきた。

元はペギー葉山さんが歌ってヒットした「アヴェ・マリア」
という歌を、倍賞千恵子さんがカバーして歌っている。

そして この歌の内容だが、教会で結婚式を厳かに挙げ
嬉しさの余り、ひとすじの涙を流している・・と
そんな信仰を賛美する 単純な幸せの歌だと思っていた
六兵衛だったが、今日 昼寝中に何気に この歌の歌詞が
耳に入ってきて 驚かされた。
『ラ・ノヴィア』
作詞・作曲:ホワキン・プリエート 日本語詞:あらかわ ひろし
「白く輝く 花嫁衣装に
心を隠した 美しいその姿
その目に溢れる 一筋の涙を
私は知っている アウ”ェ・マリア
祭壇の前に立ち 偽りの愛を誓い
十字架に口づけをして 神の許しを誓う
私は知っている アウ”ェ・マリア」
「心を隠して・・」だって?!
「偽りの愛・・」だって?!
「涙の意味を 私は知っている・・」だって?!
これまで、この歌を 何度も聴いていた六兵衛なのに
まともに正しい歌詞を聞いていなかったようで
花嫁が流した ひとすじの涙は
嬉し涙だとばかり思って聴いていた。
愚かにも、悲しい涙だったのだと はじめて知った
六兵衛である。

そして・・
「ひとすじの涙を 私は知っている アウ”ェ・マリア」
もちろん結婚式に参加している人たちは、花嫁の流す涙が
幸せの涙だと思っているのだろうが、しかし ひとりだけ
花嫁の「元の恋人」だった私だけは、涙の本当の意味を
知っているのだ・・と歌っている。
そういう歌 だったのか・・。
そのうえ この歌のタイトルも、「アウ”ェ・マリア」だと
ばかり思っていた六兵衛だったが
正しくは『ラ・ノヴィア』というタイトルらしい・・。
何もかも 六兵衛が、いい加減に歌を聴いていたという証で
ある。
世間様は当然知っている事だろうから、知らぬは六兵衛
ばかりなり・・と、まさに軽薄短小な六兵衛の「面目躍如」
というか、「本領発揮」なのである。