『北町奉行所捕物控』を再読中・・その2

これまでにも何度か、面白い文庫本が この頃 少なくなった・・と、我が六兵衛ブログに愚痴ってきた。

ネット販売のサイトで文庫本を探すのだが、六兵衛が読みたくなるような文庫本が少ない。
六兵衛の年齢が増えてくるに反比例して 好みの範囲が狭くなり、偏見と独断もあって、ますます 読みたい文庫本が少なくなる。

そのうえ 出版業界も不況のようで、形だけでも売り上げを増やすために、新刊数を増やし続ける・・という場合もあるやに聞く。
そんな一環なのかどうか、スターツ出版文庫とかに代表されるような、若い人や女性向けの恋愛を主としたライトノベルといわれる小説の文庫本ばかりが、ネット販売のサイトには目立つようになった。

藤沢周平さんは だいぶ以前に亡くなられ(1997年)、近年では 杉本章子さん(2015年)、宇江佐真理さん(2015年)、葉室麟さん(2017年)、浅黄斑さん(2020年)、そして長谷川卓さん(2020年)など、六兵衛が愛読していた作家さんが続けて亡くなられている。
また、亡くなられてはいないが 多分 高齢となられ、新作を書くことが少なくなった作家さんも おられるのだろとも想像する。
とにかく、六兵衛が好みとする作家さんの小説が、少なくなって久しい。

そのような状況ゆえに 六兵衛としては、過去に読んだ文庫本のなかで、特に面白かった本は 再読用の本棚に残している。

そんな再読用の本棚には、ほとんどがシリーズ物だが、まず 藤沢周平さんの「用心棒日月抄」、辻堂魁さんの「風の市兵衛」、芝村凌也さんの「返り忠兵衛江戸見聞」、浅黄斑さんの「無茶の勘兵衛日月録」、高田郁さんの「みおつくし料理帳」、乃南アサさんの「女刑事・音道貴子」、大沢在昌さんの「新宿鮫」、そして 長谷川卓さんの「北町奉行所捕物控」などなど・・。

我が再読用の本棚が、これからも忙しくなりそうな、そんな気がする今日この頃の六兵衛である・・。

雨やどり

深夜から降り続いている雨は、今朝も変わらず降り続いている。

朝  いつものように、歯を磨こうとベランダに出る扉のカーテンを開けたら、1羽の鳥が物干し竿にとまっていた。

ヒヨドリだろうか、雨に濡れている。まだまだ雨は降り続くらしいから、ゆっくり雨やどりをしていけばいいよ・・。

遠くに眺められるはずの生駒の山々や、枚方あたりの高い建物なども、今朝は雨にけぶって霞んで見えない。

さだまさし さんの「雨やどり」

作詞・作曲:さだ まさし さん

♬『 それは まだ 私が神様を信じなかった頃
9月の とある木曜日に雨が降りまして
こんな日に  素敵な彼が現れないかと
思っていたところへ あなたが雨やどり

すいませんね と笑うあなたの笑顔 とても凛凛しくて
前歯から右に四本目に虫歯がありまして
仕方ないので 買ったばかりのスヌーピーのハンカチ
貸してあげたけど 傘の方が良かったかしら

でも 爽やかさが とても素敵だったので
そこは 苦しい時だけの神だのみ
もしも もしも 出来ることでしれば
あの人に も一度逢わせて ちょうだいませませ

ところが実に偶然というのは恐ろしいもので
今年の初詣でに
私の晴着の裾踏んづけて
あ こりゃまた すいませんねと笑う口元から虫歯がキラリン
夢かと思って ほっぺ つねったら 痛かった

そんな馬鹿げた話は 今まで聞いたことがないと
ママも兄貴も死ぬ程に笑いころげる奴らでして
それでも私が突然 口紅などつけたものだから
おまえ大丈夫かと おでこに手をあてた

本当なら つれて来てみろというリクエストにお応えして
5月の とある水曜日に彼を呼びまして
自信たっぷりに紹介したらば 彼の靴下に 穴がポカリ
あわてて おさえたけど しっかり見られた

でも 爽やかさが とても素敵だわ
うけたので かれが気をよくして急に
もしも もしも 出来ることでしたれば
この人を お嫁さんに ちょうだいませませ

その後 私 気を失ってたから よくわからないけど
目が覚めたら そういう話が すっかり出来上がっていて
おめでとうって言われても も一度気を失って
気がついたら あなたの腕に 雨やどり 』

 

『北町奉行所捕物控』を再読

長谷川卓さんの文庫本『北町奉行所捕物控』(ハルキ文庫)全8巻を、再読用の本棚から取り出して、再度 読み始めている。

その『北町奉行所捕物控』シリーズの第3巻「毒虫」の196ページにある文章の一文字に、鉛筆で「○」印が付いていた。

六兵衛の購入する文庫本は 全て中古本である。
六兵衛が読む前には誰か必ず一人は、その文庫本を手にとって読んでいるわけで、この「○」印も 前に読んだ人が標したものと思われる。
文庫本に印刷された文章が、本来なら「蓑助」となるべきところを「蓑吉」と間違ってしまっている。
「校正作業」の段階で見落とされたのか、「植字」の段階で間違ったのか ともかく、六兵衛より前に読んだ人は間違いに気付いたのだ。
だが 何となく、そのまま見過ごすことも出来ず、せめて「○」印を付ける事で自分を納得させたのではないか・・と、想像をする。
六兵衛など「○」印がなければ、その誤字に気が付く事もなく読み進めていたことだろうが・・。

 

おぼろ月

昨日の夜 8時ころ、南の空に昇った月は薄雲に霞んで 、おぼろに見える。

月齢は14・6。
満月の一日前、夏至だという。
気象庁が梅雨入りを発表した。

 

昨秋の剪定がうまく出来ず、枝葉が茂りすぎた裏の畑の「すもも」の木だが、そこそこの「実」を収穫があった。

「すもも」は、六兵衛が育った四国の小さな小さな片田舎で、子供の頃 木に登って おやつ代わりに食べた 懐かしい思い出の味なのである。

「おみおつけの歌」

昼間は暑くて、とても歩いていられない季節になってきた。だから そんな今は、つれあいと一緒に阿武山方面への早朝散歩に切り替えて歩いている。

今朝は 深夜から降り出した雨が今も降り続いているので(畑の野菜などには恵みの雨なのだが・・)散歩には出られず、2年ほど前に購入していた「ルームランナー」を歩くことにした。

iPhoneに保存している数百曲ほどの昭和の歌謡曲を順番に再生させながら「ルームランナー」の上を30分ほど歩くのだが、その間に約9曲ほどの歌謡曲が流れる。

三橋美智也さんや伊藤久男さんなどの歌謡曲が流れる中に、2代目コロムビア・ローズさんが歌っている「おみおつけの歌」も流れてきた。

「YouTube」参照 https://www.youtube.com/watch?v=2Gwn-YwMPzs

2代目コロムビア・ローズさんの事は、これまでにも六兵衛ブログに何度か書いているが、久しぶりに「ルームランナー」を歩きながら聴いた2代目のコロムビアローズさんの歌声は、爽やかで清潔感があり、何より声量が豊かで、やっぱり良いなぁ・・と思うのである。

「ウィキペディア」によると、初代のコロムビア・ローズさんの引退後、「2代目コロムビア・ローズ」募集のオーディションによって選ばれ、昭和37年 2代目コロムビア・ローズとして「白ばら紅ばら」でデビューしたという。昭和39年には「智恵子抄」を大ヒットさせ、同年のNHK紅白歌合戦にも出場している。

その後 昭和50年に渡米し、ロサンゼルスを中心に歌手活動を行っていたそうだが、平成27年夏に体調を崩して帰国したそうだ。その後は入退院を繰り返しながら闘病生活を送っていたそうだが、令和2年8月16日、残念ながら78歳で死去されたという。

日本を離れてロサンゼルスでの歌手活動を始めたのは何故だったのか・・など、分からない事は多いけれど、そんじょそこらの歌唱力ではなかったと、素人の六兵衛でも分かるほどの歌手であった。

 

誕 生 日

バッファローに暮らす次女とアッくんから、六兵衛へのバースデーのメールとamazonのギフト券が届いた。
毎年 ありがたいことである。

その次女の「Instagram」に載っていた後ろ姿の愛犬の写真が、何とも言えず良いので、ちょっと文言を入れて六兵衛ブログに載せてみた・・。

アッくんのメールの文面には、六兵衛とつれあいとで作っている畑の様子を知ることが楽しみだというような事が書いてあったので、調子に乗りやすい六兵衛は、細々ながらも作っている我が家の表と裏の畑の今の様子を写した写真を、お礼のメールと一緒にアッくんに送った。

明日は、南草津に暮らす長女と孫たちが来てくれるという。

みんなに 感謝である。

 

歯を磨きながら・・その3

単純な理由でカメラを購入したが、さほどカメラには興味もなかった六兵衛だから、簡単な操作だけを覚えはしたものの、その後は そのカメラを手にする事もないままに9年が過ぎてしまい、今では 簡単な操作でさえ その取扱いを、完全に忘れてしまっている始末だ。
電源スイッチ、ピント合わせ・・はて どうするんだったか・・、「取扱説明書」の読み直しから始めねばならなかった。

まずカメラを望遠にして、写す場所を横に10ヶ所くらいに細かく分け、カメラを移動させながら それぞれの場所を写した。
写し終え、パソコンに保存なのだが、さて どうするんだったか・・と、再度 説明書を読み、それ専用の「USBケーブル」を探し出して、カメラとパソコンを接続すると、写した写真がパソコンに移動してくれた。
バッチリ!とまではいかないものの、iPhoneのカメラ機能の望遠で写した写真よりはズッとマシに、拡大された景色の写真が写っていた。

遠目の裸眼でも「ひらかたパーク」の観覧車は、ボンヤリとだが歯を磨きながらでも見えていたのだが、拡大写真を見ると観覧車の隣のレッドファルコン(ジェットコースター)のレール(線路)まで見えている。
他の目立つ建物などは、まず グーグルの「G画像検索」に 建物の画像を入れて検索してみた。
それで分からない建物は「 Google Map」や「Apple マップ」を使って、それらしい建物を探した。

(D)は「ひらかたパーク」の大観覧車とレッドファルコン。

(C)は「タワーオーパスC棟」という高層マンション。

(B)は「関西医科大学タワーホテル」と「イオン一体型マンション」。

(A)は、山の向こうの京田辺市甘南備台1丁目あたりに建つ、枚方市東部清掃工場の煙突(高さは100m)だろうと思われる。

誠に残念なのだが、当ブログで使用の画像の最大値は 横が700 Pixelなので、決して鮮明に表示されてはいない。

その他、目立つ建物なども 数日かけて「 Google Map」や「Apple マップ」を使って探したのだが、結局 探し出すことが出来ないままであった・・。

 

歯を磨きながら・・その2

『 オレ 持ってる! もうちょっと マシなカメラを・・。』
・・・六兵衛は思い出した。
「iPhone」のカメラ機能ではなく、望遠性能のある本式のカメラを持っている事を・・。

何しろ六兵衛 今まで、カメラに興味を持ったことなど ほとんどなかったんやけど、以前 作っていたブログに、望遠カメラで川に浮かぶ水鳥などを写した写真を掲載したくなって「Amazon」で購入したのだった。
探してみたら、未読用の文庫本棚の隅に置いてあるネット関係の諸々を入れた箱の中に、文句も言わず 静かに収まっていた。

オリンパス デジタルカメラ STYLUS-1S 28-300mm 全域F2.8 光学10.7倍ズーム ブラック STYLUS-1S BLK 」というカメラだ。

そのカメラ、散歩のときに何度か持ち歩いて使ってはいたのだが、いつの間にか使わなくなり、六兵衛の意識の中から抜けてしまっていたのだ・・無礼者である。

購入した「Amazon」の「注文履歴」で調べてみたら、ちょうど9年前の2015年5月に購入している。
「専用革ケース」や「32GBのSDHCカード」を含めると63,000円ほどの値段だったようだ。
今はもう 販売していないようで、中古品が4万円ほどの値段で売られているようだ。

以前のブログ「@niftuのココログ」に、その時 カメラを買った理由などを書いていた。

2015年5月16日『カメラのサイトばかり見ている』

2015年5月19日『これだーっ!』

2015年5月20日の『新しいカメラ』

 

さて、箱から しばらくぶりに取り出したものの ・・、操作方法を全て忘れていて、スイッチがどれだったかさえも思い出せない。
「カメラ」と一緒に入っていた「取扱説明書」を見ながら、新ためて勉強のし直しである。

 

またまた 長くなった。

「歯を磨きながら・・その3」に続く。

歯を磨きながら・・その1

3度の食事の後は、2階の洗面所横にあるベランダへ出入りするドア越しに、外の景色を眺めながらする歯磨きが この頃の習慣となった六兵衛である。

そのドア越しに眺める我が街並みや、そのまた向こうに重なって見える街並みは、淀川を挟んだ枚方の街か、それとも寝屋川か、もしかしたら樟葉あたりか・・。

そんな街並みの後方には、それらの街を包み込んでくれるように、多分 生駒の山並みだろう、おぼろに霞んで見えている。

毎日 歯を磨きながら見ている そんな景色のありように、ちょっと興味が湧いてきて、iPhoneカメラの望遠で とりあえず その景色を写し、パソコンに移して拡大して見れば、山もビルも街並みも どうにも小さくてはっきりしない。

ボンヤリと見える街並みには、大都会のように高いビルが連立しているわけではないが、それでも何塔か 目立つビルはある。
ちょっと変わった造りの建物とか、ひときわ高い建物とか、どこの何のビルだろうと 想像したりもする。
そんな はっきりしない街並みの中に、拡大してみると 一つだけ想像出来るモノがあった。
「ひらかたパーク公園」の大観覧車らしい・・。

実際の枚方パークの大観覧車「スカイウォーカー」だ。

 

そんな街並みの向こうにデ~ン!と居座っているのは、生駒の山並みである。
稜線には いくつもの鉄塔が建ち並んでいるのがボンヤリとだが見えているが、山肌などは霞んで見える。
それでも ときには、生駒の山肌の尾根や谷などの起伏が、割とはっきり見える日もあったりするのだ・・。

そんな はっきり見えるときの街並みや生駒の山並みを、写真に写してみたいと思うのだが、やはり「iPhone」のカメラ機能では限度があった・・。

・・・と、思い出した。

『 オレ 持ってる! もうちょっと マシなカメラを・・。』

 

長くなるので 次回の更新(その2)に続く・・。