『北町奉行所捕物控』を再読中・・その2

これまでにも何度か、面白い文庫本が この頃 少なくなった・・と、我が六兵衛ブログに愚痴ってきた。

ネット販売のサイトで文庫本を探すのだが、六兵衛が読みたくなるような文庫本が少ない。
六兵衛の年齢が増えてくるに反比例して 好みの範囲が狭くなり、偏見と独断もあって、ますます 読みたい文庫本が少なくなる。

そのうえ 出版業界も不況のようで、形だけでも売り上げを増やすために、新刊数を増やし続ける・・という場合もあるやに聞く。
そんな一環なのかどうか、スターツ出版文庫とかに代表されるような、若い人や女性向けの恋愛を主としたライトノベルといわれる小説の文庫本ばかりが、ネット販売のサイトには目立つようになった。

藤沢周平さんは だいぶ以前に亡くなられ(1997年)、近年では 杉本章子さん(2015年)、宇江佐真理さん(2015年)、葉室麟さん(2017年)、浅黄斑さん(2020年)、そして長谷川卓さん(2020年)など、六兵衛が愛読していた作家さんが続けて亡くなられている。
また、亡くなられてはいないが 多分 高齢となられ、新作を書くことが少なくなった作家さんも おられるのだろとも想像する。
とにかく、六兵衛が好みとする作家さんの小説が、少なくなって久しい。

そのような状況ゆえに 六兵衛としては、過去に読んだ文庫本のなかで、特に面白かった本は 再読用の本棚に残している。

そんな再読用の本棚には、ほとんどがシリーズ物だが、まず 藤沢周平さんの「用心棒日月抄」、辻堂魁さんの「風の市兵衛」、芝村凌也さんの「返り忠兵衛江戸見聞」、浅黄斑さんの「無茶の勘兵衛日月録」、高田郁さんの「みおつくし料理帳」、乃南アサさんの「女刑事・音道貴子」、大沢在昌さんの「新宿鮫」、そして 長谷川卓さんの「北町奉行所捕物控」などなど・・。

我が再読用の本棚が、これからも忙しくなりそうな、そんな気がする今日この頃の六兵衛である・・。