枯れ木も山の・・

当ブログは 独りよがりで単純な六兵衛の、日々のつれづれを書くブログだが、これといって書くほどもない日々が続いたりする事も 度々ある。
「日々のつれづれ・・」などと、遥か遠い昔の 吉田兼好さんのような言い方になって、誠に恐れ多いと思いながらも・・そう こんなときは、六兵衛の下手な「マンガ絵」でも描いて、『枯れ木も山の賑わい』と、お茶を濁そうか・・。


六兵衛ごときブログに、兼好法師の例えを持ち出して恐縮なのだが、つれづれなるままに、ひぐらし硯に向かいひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそもの狂ほしけれ』・・(これといって することもなく 一日中 硯に向かい、心によぎる他愛のない事柄を、とりとめもなく書き付けていると、妙に妖しくおかしな気分になってくる)。

吉田兼好の『徒然草』は、遠い昔 学校で習ったのか習わなかったのか・・それさえ もう忘れてしまっている程度で、「徒然なるままに ひぐらし硯に向かいて・・・」の書き出しの部分くらいは、何となく六兵衛のボケた頭にも残っていたのだが、今回の事で それなりに調べてみるまでは、「ひぐらし」を、セミの蜩(ヒグラシ)と思い込んでいたくらいの六兵衛であるから、いい加減なモノ・・なのである。

 

市兵衛さんしか 居らへんのや

読みたいと思って購入した中古の文庫本なのに、しばらく前ころから時代小説以外は、読む気に ならなくなって、中古本とはいえ折角買った現代物の小説は、未読の本棚の隅でホコリを被っている。

ところが この頃の六兵衛は、好きだった時代物でさえ少し読んでは つまらないと思えるようになって、結局 途中で読むのを止めてしまったりする・・そんな状況が続いている。

六兵衛の集中力が無くなってきたからだろうか・・?
それとも老いて我儘になり、時代小説とはいえ六兵衛の好みが、ますます狭くなってきているのだろうか・・。
そんなこんなで、六兵衛が読みたいと思う文庫本が、極端に少なくなってきた。

だいぶ昔から六兵衛が愛読していた藤沢周平さんや、その後も 杉本彰子さん、宇江佐真理さん、浅黄斑さん、長谷川卓さんなどが続けて亡くなられている。
六兵衛が、今 楽しんで読める作家は・・と考えると、どうにも 少ないのだ・・。
「風の市兵衛シリーズ」を始めとした辻堂魁さん、あとは・・う〜ん・・そう、あさのあつこさんの「弥勒シリーズ」、柴田よしきさんの「お勝手のあん シリーズ」などなど・・ほんの僅かだ・・。

六兵衛が読みたいと思う文庫本が少なくなったとはいえ、もちろん 本は購入している。
中古本ネット販売の「駿河屋」とか「バリューブックス」などだ。今回も、市兵衛さんが活躍する『風の市兵衛 弐・うつ蟬(第33巻)』が、「駿河屋」で それなりに安くなったので、とりあえず他の時代小説を 少々と一緒に注文をしていたのが、10日ほど待って やっと届いた。

出来るだけ 楽しみは後に残そうと思う六兵衛は、これまでに購入していたけれど、我慢して読まずに残しておいた「風の市兵衛」の2冊 第31巻の「春風譜」と第32巻の「母子草」)と、今回 購入した第33巻の「うつ蟬」を合わせると、これで未読の「風の市兵衛さん」が3冊になって、未読の本棚に並んでいる。そして すでに10月には、第34巻目となる『風の市兵衛 弐・蝦夷の侍』が発売されているが、中古本としては当然 まだ安くなってはおらず、今は買える時期ではない。

今 六兵衛の心配事は、『風の市兵衛 シリーズ』が いつまで続くか・・ということだ。
辻堂魁さんの『風の市兵衛 シリーズ』は、2010年に第1巻が出版されて以来、これまでに34巻が出版されている。
辻堂魁さんに お願いしたい。
作家として、同じ人物ばかり書いてくると、少々 マンネリになると聞く。
でも、書くのに飽きた・・などと 言わんといてや!
市兵衛さんを やめたら あかんで!

長いシリーズ物にも、上には上が おりますョ。
例えば、佐伯泰英さんの「居眠り磐音江戸双紙シリーズ」は51巻まで。
鈴木英治さんの「口入屋用心棒シリーズ」も51巻まで続いたそうです。
鳥羽亮さんの「はぐれ長屋の用心棒」は53巻まで続き、
小杉健治さんの「風烈廻り与力・青柳剣一郎」にいたっては、66巻まで続いています。

辻堂魁さん!
市兵衛さんを 続けてや!
六兵衛をワクワクさせてくれる 優しいヒーローは、もう市兵衛さんしか おらんのや・・。

 

 

バツ印が・・

昨日の11月7日は、二十四節気で言うところの「立冬」だったらしく、暦の上では 冬の始まりらしい。
1年で一番 日が短いと云われる12月21日あたりの「冬至」には及ばないが、だいぶ日の暮れるのが早くなった。

つれあいに云われて 西の空を見ると、薄暗くなってきた夕空に ✕印の飛行機雲が残っている。

・・・さて 空は、何に「バツだ」と 言っているのだろう。

 

今どきの・・

今どきのネット世界では、どうやら「ブログ」は流行らなくなっているらしく、「Facebook」や「Instagram」、「X」や「LINE」などのSNSの方が人気があるのだという。

この頃 何となく、六兵衛もそんな気がしていたから、「ブログは古いのか?」とサイトに聞いてみた。

「ブログは古い」、「時代遅れ」等々の言葉が多く見られる。

ネットの状況は常に変化しており、日々プラットフォームが増え、競争は激化している・・のだと ある。
より良い選択肢が登場するごとに、「ブログ」は取り残されつつあると考える人もいる・・とも ある。

「もうブログでは稼げない」・・そんな意見も多くあるようで、「ブログってまだやってる人いますか?」とか「なんでもない人が、だらだらと書き連ねた「ブログ」の文章は、この頃は 読まなくなった・・」との意見もあった。

パソコンの前に座って、今日も六兵衛なりにキーボードを叩いてはいるが、何年経っても、人並みの知識さえ身に付ける事も出来ず、未だに初心者レベルで、「Facebook」や「Instagram」などは、精々 我が娘たちの ”それ” を観るくらいが関の山なのである。

我が六兵衛ブログは、そもそも 稼ぐための「ブログ」ではないし、例え 時代遅れであろうと、そして 読む人が少なかろうと( 元々 読んでくれる人が少ないのは承知である・・)やっぱり六兵衛は「ブログ」がいい。

出歩く事を極力避け、故に六兵衛の日常に ほとんど変化はない。
だから 書く内容は乏しいし、人の興味を引く話題もない・・徒然である。

まぁ それでも、鈍くなってきた六兵衛の、ボケ防止や刺激に なっているのだと、自分に納得しながらの「ブログ」である。

六兵衛の、六兵衛による、六兵衛のための・・ブログだ!

 

「ノブドウ」の枝葉

毎年 秋に行っている庭の伸び過ぎた木々の剪定を、老いてきたので無理はせず ぼちぼちと、数日をかけて行っている

切り取った枝葉は裁断機にかけてチップにし、そのうち土に帰るように、庭の隅に撒いている。

前日の当六兵衛ブログに、早朝散歩の道沿いに建つ資材置き場の、仮囲い鋼板の根本に 健気に生えていた小さな「ノブドウ」が、無惨に千切られていた事を書いた。

今朝 散歩で そこを通ったら、千切られた枝葉が、そのまま そこにある・・。
今 我が家の庭では、切り取った枝葉を裁断機にかけチップにして、いずれ土に還るように庭の隅に撒いている最中ではないか・・。

見捨てられた「ノブドウ」の千切られた枝葉を持ち帰り、他の枝葉と一緒にチップにして、庭に撒こう・・と、遅まきながら思いついた。
そして 我が家に持ち帰り、他の枝葉と一緒にチップにして、庭に撒いた。

何年かが過ぎれば、小さな我が庭のどこかで、「ノブドウ」のチップが、土に還ってくれるだろう・・。

 

千切られた ?!

いつも歩く散歩道沿いにある資材置き場の仮囲い鋼板の根本に生えている小さな「ノブドウ」の事を、これまで何度も当六兵衛ブログに書いてきた。
しかし 毎年のように秋には、道路脇の雑草は刈り取られてしまう。
この「ノブドウ」も例外ではなく、秋になれば刈り取られる運命にあるのだが、翌年には また 同じ「根」から、新しい「芽」を出してくれていた・・。

そして、今年も先日まで、条件の悪い道端ながら、青々とした葉を茂らせ、小さな「実」まで付けていた・・。

昨日は雨で散歩が出来なかった・・。
今朝「ノブドウ」のそばを通ると・・
やや枯れかかった「ノブドウ」が、無惨な姿で転がっていた。

よく見ると、根本から千切られている。

いつもの秋の雑草刈で 刈り取られたのなら仕方がない・・。
その場合は、刈り取った雑草はきれいに撤去されているのだ。
今回の場合、「根」のそばに「ノブドウ」の枝葉が そのまま残っている・・。
ということは、理由は分からないが 誰かが引き千切ったのかも・・。

無念!

しかし しかし、「根」は残っているのだ。
だから 来年も、可愛い枝葉を見せてくれる事を願っている・・。

ニュー マシーン!

バッファローに暮らす次女の「Instagram」に、つれあいのアッくんが庭の落ち葉掃除をしている動画を載せていた。

特に裏庭は広いから、草刈りにしても落ち葉掃除にしても 大変だろうと思う。
それにしても、こんな落ち葉を集めるマシーンがあるとは知らなかった。

この「落ち葉を集めるマシーン」の写真を「Google画像検索」で調べたら、GARDNA(ガーデナ)社製の『ローンスイーパー』というマシーンらしい。
内部のブラシが回転して、落ち葉や芝草のカスなどを効率よく掻き上げてくれるらしい。
日本の公園などで見かけるのは、吹き飛ばして落ち葉を集めるブロアー式の送風機が多いようだが。

いつも仕事が忙しいアッくんだから、こんな作業も気分転換になって良いのかもしれない。
でも、落ち葉は 果てしなく落ちてくると思うから、ほどほどにネ。

 

「不時 現象」

日赤病院の待合室横の、四隅を建物や通路に囲まれた中庭に植わっている桜木に、数輪の花が咲いていた・・。

単純に「狂い咲き」とか「返り咲き」とか云ったりする現象だが、正確には 台風などの強風で葉が落ちると、冬が来たと勘違いをし、そのあと 少し暖かい日が続いたりすると春が来たと またまた勘違いをして、花を咲かせるのだという。

気象庁の生物季節観測に於いては、そんな現象を「不時(ふじ)現象」と云うらしい。
平年と著しくかけ離れた時期に葉が落ちて花が秋に咲いたり、蝶が真冬に飛んでいたり、季節外れの時期に虫や鳥の初鳴きが生じたりする事を云うらしい。

「不時現象」という言葉を初めて知った。
しかし 六兵衛、一つ覚えると 二つ忘れてしまう・・そんな年齢だから(いや、年齢だけの所為でも ないが・・)、この言葉 いつまで覚えていられるだろう・・。

 

 

また 観られる!

どう云う訳だか 分からへんのやけど、前回の六兵衛ブログの日記に「Rチャンネル」というサイトで、日活映画『泥だらけの純情』が見放題(無料)で観られる事を知ったのも束の間、1回 観ただけの 数日後には、その見放題(無料)の枠から『泥だらけの純情』が消えてしまった・・と書いた。

それから 数日後、『泥だらけの純情』が観られないのは残念やなぁ・・と思いながら 何気に また「Rチャンネル」の見放題(無料)のコーナーに入ってみたら、なんと『泥だらけの純情』が有るではないか・・。

えっ・・どういうこと?

見放題(無料)のコーナーから『泥だらけの純情』が無くなっていたのは、決して六兵衛の見間違いやない!
勘違いでもない!
あの時の画面に、『視聴期間終了』とか『今後の放送予定はありません』などと書いとったやんか!いや・・怒ってるんやないで・・。
むしろ 喜んでるんや。
もう 日活映画の『泥だらけの純情』には会われへんやろと、思っていたんやから・・。

それにしても「Rチャンネル」、どうなってるんやろ?
もしかしたら、六兵衛の愚痴が聞こえたんかも・・。

 

いつまでも有ると思うな 親と動画配信

楽天が運営する『Rチャンネル』という動画配信サービスが、たまたま目に付いたので何気に見ていたら、「見放題(無料)」というコーナーに、1963年に公開された日活映画『泥だらけの純情』があるではないか。

六兵衛が高校生の頃、小さな町の小さな映画館で、吉永小百合さんと浜田光夫さん主演の純愛映画『泥だらけの純情』を観て、まだ純であった?六兵衛には、二人の純愛が強く印象に残り、じーさんになった今でも忘れる事の出来ないほどの映画のひとつになったのである。

その後、六兵衛が中年くらいの年齢になったとき、 一度 テレビで放映されていたのを観た記憶はある。
しかし それ以後、ネットの時代になり「YouTube」などの無料の動画サイトで、「泥だらけの純情」を探したけれど、見つけることが出来なかった。

『泥だらけの純情』(日活映画・1963年公開)
チンピラやくざの次郎(浜田光夫)は、新宿の盛り場で不良学生に因縁を付けられて困っていた外交官の令嬢・樺山真美(吉永小百合)を助けたことから、二人は次第に恋に落ちる。


ヤクザ一家から追われる身になった次郎と、樺山家を黙って出てきた真美の二人は、とりあえず逃げるために、そばを電車が通ると、一つだけぶら下がっている裸電球がゆれる・・そんな安アパートを とりあえず借りた。
しかし、余りにも二人の生きている環境に違いがあって、結局 雪山で心中をするという、ある意味 暗い結末の映画なのである。

映画の最後のシーンは、暗いイメージの音響(BGM)が流れるなか、外交官令嬢の真美(吉永小百合)の葬儀は、黒塗りの高級車が ずらりと並んで火葬場から出てくる場面であり、一方のチンピラやくざ次郎(浜田光夫)の葬式は、位牌を抱いて数人だけが火葬場から歩いて帰る場面である。
二人の心中を見付けた村人が『あんな綺麗な心中は見た事がない・・』と話していたように、映像にはないけれど二人の純愛を象徴するような心中だったらしいのだが、残った ふた家族の葬式の対比が・・・なんと言えば いいのだろうか・・。

飽きもせず六兵衛は、これまでにも当ブログに、2021年11月14日の日記『YouTube にアップ』や、2022年1月8日の日記『蓮鶴』など、何度も日活映画『泥だらけの純情』への想いを書いてきている。

2021年11月14日の日記『YouTube にアップ』

2022年1月8日の日記『蓮鶴』

そんな六兵衛なので、『Rチャンネル』で『泥だらけの純情』を無料で観る事が出来ると知って、早速『Rチャンネル』で 観た。
よ、よかった・・。

そして数日経って、もう一度『泥だらけの純情』を観ようと『Rチャンネル』の「見放題(無料)」に行ってみたら・・あれ? 無い・・。
『泥だらけの純情』が!・・無い! ・・やんか。

す、少し 冷静になって調べてみると、『泥だらけの純情』は「視聴期間終了」とあった。
もう 観られないのだろうか・・。

どうやら『Rチャンネル』の「見放題(無料)」で見ることのできる映画は、定期的に変更されるのかもしれない・・。
初めから それが分かっていれば、例え数日間だったとはいえ、飽きるほど観ておくんだったのに・・と、悔しがっても もう遅い・・。

それじゃぁ・・と、 他の動画サイトでも『泥だらけの純情』が観られるのではないかと、「U-NEXT」や「DMM TV」、「​​Amazonプライム」とかの動画配信サービスで配信されている映画を、会員にならずに調べられるだけ調べてみたけれど、日活映画『泥だらけの純情』の配信には行き当たらなかった。

例えば、動画配信サービス最大手といわれる「U-NEXT」に、『映画クラシック』という項目があって、古い映画ばかりを多く集めているコーナーがあったので、オッ!なんか、有りそうだな・・と、期待しながら調べてみたのだが・・日活映画『泥だらけの純情』は・・配信されてはなかったのだ。

日活映画の吉永さん主演の『泥だらけの純情』から十数年後に、東宝映画配給で山口百恵さんと三浦友和さんの主演で作られた『泥だらけの純情』(1977年)があるが、その映画は そこそこの動画配信サービスで配信されているようだが、それは六兵衛の求める『泥だらけの純情』ではないから、一度も観たことがない。

まぁ、「動画配信サービス」の有料会員にならなければ、どんな映画が配信されているかなどの 詳しい事は わからないのだろうが、しかし、有料云々の料金を支払い会員になって観るのは、どうにも六兵衛の性に合わず、ごめん被る のである。

いつの日か また、日活映画『泥だらけの純情』に、テレビとかネットとかで逢えることを、密かに願っている六兵衛である。