東京に遊びに行っている孫次男が、孫の友人と二人で六兵衛の60年前に暮らしていた東京での古い思い出に、一日 動いてくれた。
六兵衛が二十歳を過ぎたばかりの頃の数年、東京の神楽坂を上がって横丁に入った路地の奥にあった 小さなアパートで暮らしていた。
そんな、昔のなつかしいアパートの辺りを、出来れば歩いてきて欲しいと、たまたま東京に遊びに行っている孫次男に頼んだのだ。
快く引き受けれくれた孫次男は、六兵衛が表示した地図を頼りに、そのアパート付近を探し出してくれ、神楽坂の通り道などの沢山の写真や動画を送ってくれた。
60年も前のことだから、周りの建物などは ほとんど建て替えられているはずだが、古びたブロック塀などは、何となく その当時のままのような気もしたりする・・。
2本目の電柱の少し向こうの矢印の辺りに、角部屋だった我が3畳間の窓があって、よく その窓から、裏の通路などを眺めていた記憶がある。
今では「Google地図」や「Yahooマップ」などで、町並みの映像などは簡単に見ることが出来る (但し、小さな路地まではカメラは入ってくれない・・) が、その思い出の町並みに、孫が実際に歩いてくれている動画や写真を見られるのは、なにより ありがたく嬉しい。
そんな写真や動画を 何度も何度も見返しながら、かすかに残る昔の白黒の映像が、どうにも あやふやとはいえ、しかし やっぱり写真や動画を何度見ても、見飽きないのである・・。
孫次男とカメラを回してくれた友人さんに 感謝である・・。