南草津に暮らす長女の「Facebook」に、どなたかがコメントを
書かれていて、そのコメントへの長女の返信の文言の中に
「バロン吉元」という きーポケには懐かしい漫画家の名前が
書いてあった。
バロン吉元さんというマンガ家は
1960年代頃から1970年代にかけて
”劇画”という漫画のジャンルが確率されはじめた少し後の頃に
貸本向けの漫画本などに「吉元正」という名前で
青春物などの漫画を描かれていた。
その後、青年向け週刊雑誌「漫画アクション(双葉社)」に
バロン吉本のペンネームで「柔俠伝」シリーズの連載を開始する。
これ以後 このシリーズは「柔侠伝」・「昭和柔侠伝」・
「現代柔侠伝」・「男柔侠伝」・「日本柔侠伝」・「新柔侠伝」
と10年も連載が続いていく人気漫画となった。
吉元さんの漫画には、脇に登場する人物に個性があって面白く
特に印象に残っている脇役は
黒澤明監督の作品で志村喬さんが主演されていた「生きる」という
映画に、志村喬さん演じる男が自分は癌だと思い込みヤケになって
酒を飲んでいる酒場で知り合った、チョット風変わりな三文小説家
を演じていた伊藤雄之助という役者さんのキャラクターを
そもまま漫画の中に登場させていたりした。
そんなバロン吉元さんの「柔俠伝」シリーズが単行本で出版されると
すぐに買って本棚に揃えていたから
子供の頃の長女が何気に読んでいたとしても不思議ではない。
・・懐かしい漫画家の名前を 思いがけずに長女の文章から思い出し
ちょっと感想を書きたくなった・・それだけの話なのだが・・。

