もう何年も前のことだ。
今は誰も暮らさなくなっている田舎の墓の掃除に帰った時
つれあいが墓の近くに繁っていた石蕗(つわぶき)を
根本から引き抜いて持ち帰り、我が家の庭へ植えた。
その「石蕗」が今年も可憐な黄色い花を咲かせた。
初めは一ヶ所に植えた「石蕗」が 今では、庭のあちこちに
広がって咲き、秋の庭に明るい彩りを添えてくれている。
ついでに もう一つの花、「ムラサキカタバミ」という
名前は いかめしいが、花は桃色のちょっと儚げな姿の花も
庭の片隅に群生している。
名前を知らなかった この花の事を、ネットで調べてみた。
『今では雑草として扱われているが
江戸時代末に観賞目的で輸入されたものが
各地で野生化・繁殖した帰化植物。』・・とある。
確かに 根は深く強く、引き抜いても 引き抜いても
しつこく生えてきて、いつの間にか群生している・・。
儚げに咲く見た目とは違い この花、生命力は半端ない。