日赤病院の待合室横の、四隅を建物や通路に囲まれた中庭に植わっている桜木に、数輪の花が咲いていた・・。
単純に「狂い咲き」とか「返り咲き」とか云ったりする現象だが、正確には 台風などの強風で葉が落ちると、冬が来たと勘違いをし、そのあと 少し暖かい日が続いたりすると春が来たと またまた勘違いをして、花を咲かせるのだという。
気象庁の生物季節観測に於いては、そんな現象を「不時(ふじ)現象」と云うらしい。
平年と著しくかけ離れた時期に葉が落ちて花が秋に咲いたり、蝶が真冬に飛んでいたり、季節外れの時期に虫や鳥の初鳴きが生じたりする事を云うらしい。
「不時現象」という言葉を初めて知った。
しかし 六兵衛、一つ覚えると 二つ忘れてしまう・・そんな年齢だから(いや、年齢だけの所為でも ないが・・)、この言葉 いつまで覚えていられるだろう・・。