ヤバい 木

『ハゼの木やから触るなよ、かぶれるぞ!』

つれあいと早朝散歩で歩く道端には、子供の頃に『かぶれるぞ!』と注意された記憶のあるヤバそうな木が、結構 あちこちに繁茂している。

阿武山の階段を100段ほど上った踊り場で、手すりを使って柔軟体操などをするのだが、その手すりのそばに、その「ヤバい木」が数本 顔を見せている (矢印)。

その葉の表面には小さなコブのブツブツがある。
まるで その木自体が何かに かぶれているかのようで、だから その木に触れると、こちらも かぶれてしまうような気がするのだ。

子供の頃に得た 「かぶれる」との印象は、いまだに その木を見ると思い出してしまうが、もっと確かな事が知りたくて、その木を写真に写し、「Googleの画像検索」で その木の素性を調べてみた。

ウルシ科の「ハゼ」の仲間で、正しい名前は「ヌルデ」といい、​​​​別名を「フシノキ」ともいうらしい。
ウルシ科の仲間なので、樹液が皮膚につくとかぶれる場合もあるという。
その木の果実は、ロウの原料にもなるそうだ。

葉の表面の小さなブツブツは、「ヌルデフシダニ」というダニが葉を吸汁したことで、葉が変形して出来た「こぶ」だという。

どちらにしても この木の側に近づくには、けっして気持ちの良い植物ではない。