懐かし街

歳を取ると昔を懐かしがって、 思い出話しが増えるというが

六兵衛も また同様で、50年以上も前の おぼろで遠い昔の

記憶の事々を、時々 懐かしく思い出す。

 

特に 六兵衛が20歳代前半の頃の、わずかに5年足らずの短い

期間だったが、大都会 東京での暮らしを懐かしく思い出す。

 

四国の片田者が、初めての東京で暮らし始めた。

東京とはいえ、何処かに まだ ”戦後” が残っている頃の事で

田舎者の六兵衛でも、何故か不思議に馴染めた。


だいぶ以前に遊びで作った「マンガ絵」が、
パソコンの隅っこから
出て来たので 懐かしくて掲載する・・その16

 

その頃の友人達とは、今では もう音信不通になっているが

特に親しかった友人の一人で1歳年上のサブローさんは

今は北陸の故郷で暮らしておられるが

長く年賀状のやり取りを続け、数年前からは時々 手紙や

電話の交流も再開した。

 

東京を離れて半世紀 近くが過ぎた。

サブローさんには それ以後、サブローさんが結婚をして

東京の団地に暮らす新婚のサブローさんを訪ねて以来

一度も会う事はなかったが

老いてきた所為か この頃 特にもう一度サブローさんに

会ってみたいと思うようになった。

そして 出来る事なら、若き日を過ごした思い出の東京の

飯田橋辺りや神楽坂の坂道を、二人で訪れてみたい・・。

 

 

六兵衛は大阪から 東海道新幹線に乗って・・

サブローさんは 金沢から北陸新幹線で東京へ向かい・・

東京の何処かで落ち合って、再会しよう・・。

そして 二人で懐かしい東京の あちこちを訪れて・・。

多分 二人は 年齢の事など忘れて

50年前の青春の頃に 戻るでしょう。

 

「思い出の場所」は変わってるやろか・・。

あの頃の東京を探そうとしても、無理かもしれへん・・。

今の大都会の喧騒に、ついていけるやろか・・。

・・などと 変わり過ぎた東京で ジーさん二人が

ウロウロする様を 想像するのは 楽しい。

 

仕事もリタイアし、それなりに自由になった 今なら・・

身体も まだ、そこそこなら動ける 今なら・・

そして 何より「行こう!」と 決めさえすれば・・

さほど無理なく「東京見物」が出来るのだろうに

いざとなると六兵衛は腰が重くなり

サブローさんに『東京へ行こう!』と声掛けもせず

だから そうなれば楽しいだろうと 想像するだけで

行動に移せないでいる。

 

お互いに もう老人である。

残っている時間は決して長くはない。

今 腰を上げて行動しないと・・と 思うのだが・・。

 

コメントする