居間のテーブルの上にメモ書きがあって、「干している」と
書かれている。

つれあいが、冬の わずかな日光も貴重だからと
スーパーで買ってきた「生しいたけ」を細く切って
日光と風の当たる窓ガラスの外の手すりに干している・・。

なぜテーブルの上に「干している」と書いたメモがあるのか
そ・れ・は、干していることを 忘れない為なのだ。
冬の陽の当たる時間は、短くて貴重だが
ついつい干している事を 忘れてしまう。
辺りが暗くなってから、干している事を思い出すことが
度々あったようだから らしい・・。
そんなときでも つれあいは『思い出すだけ まだ立派!』
とか云って、前向きな姿勢はとても良いのだが
それでも 忘れないに越した事はないわけだから
一つの知恵で メモを書いておくのだ。
こんなふうに書くと、物忘れをするのは
いかにも つれあい ばかりのようだが
当然 六兵衛の物忘れも、つれあいに勝るとも劣らない
状況なのである。
まぁ そんな二人だが、多少の物忘れなど苦にもせず
明るく のんびりと、日々を暮らしておるのであります。