楽天が運営する『Rチャンネル』という動画配信サービスが、たまたま目に付いたので何気に見ていたら、「見放題(無料)」というコーナーに、1963年に公開された日活映画『泥だらけの純情』があるではないか。
六兵衛が高校生の頃、小さな町の小さな映画館で、吉永小百合さんと浜田光夫さん主演の純愛映画『泥だらけの純情』を観て、まだ純であった?六兵衛には、二人の純愛が強く印象に残り、じーさんになった今でも忘れる事の出来ないほどの映画のひとつになったのである。
その後、六兵衛が中年くらいの年齢になったとき、 一度 テレビで放映されていたのを観た記憶はある。
しかし それ以後、ネットの時代になり「YouTube」などの無料の動画サイトで、「泥だらけの純情」を探したけれど、見つけることが出来なかった。
『泥だらけの純情』(日活映画・1963年公開)
チンピラやくざの次郎(浜田光夫)は、新宿の盛り場で不良学生に因縁を付けられて困っていた外交官の令嬢・樺山真美(吉永小百合)を助けたことから、二人は次第に恋に落ちる。
ヤクザ一家から追われる身になった次郎と、樺山家を黙って出てきた真美の二人は、とりあえず逃げるために、そばを電車が通ると、一つだけぶら下がっている裸電球がゆれる・・そんな安アパートを とりあえず借りた。
しかし、余りにも二人の生きている環境に違いがあって、結局 雪山で心中をするという、ある意味 暗い結末の映画なのである。
映画の最後のシーンは、暗いイメージの音響(BGM)が流れるなか、外交官令嬢の真美(吉永小百合)の葬儀は、黒塗りの高級車が ずらりと並んで火葬場から出てくる場面であり、一方のチンピラやくざ次郎(浜田光夫)の葬式は、位牌を抱いて数人だけが火葬場から歩いて帰る場面である。
二人の心中を見付けた村人が『あんな綺麗な心中は見た事がない・・』と話していたように、映像にはないけれど二人の純愛を象徴するような心中だったらしいのだが、残った ふた家族の葬式の対比が・・・なんと言えば いいのだろうか・・。
飽きもせず六兵衛は、これまでにも当ブログに、2021年11月14日の日記『YouTube にアップ』や、2022年1月8日の日記『蓮鶴』など、何度も日活映画『泥だらけの純情』への想いを書いてきている。
そんな六兵衛なので、『Rチャンネル』で『泥だらけの純情』を無料で観る事が出来ると知って、早速『Rチャンネル』で 観た。
よ、よかった・・。
そして数日経って、もう一度『泥だらけの純情』を観ようと『Rチャンネル』の「見放題(無料)」に行ってみたら・・あれ? 無い・・。
『泥だらけの純情』が!・・無い! ・・やんか。
す、少し 冷静になって調べてみると、『泥だらけの純情』は「視聴期間終了」とあった。
もう 観られないのだろうか・・。
どうやら『Rチャンネル』の「見放題(無料)」で見ることのできる映画は、定期的に変更されるのかもしれない・・。
初めから それが分かっていれば、例え数日間だったとはいえ、飽きるほど観ておくんだったのに・・と、悔しがっても もう遅い・・。
それじゃぁ・・と、 他の動画サイトでも『泥だらけの純情』が観られるのではないかと、「U-NEXT」や「DMM TV」、「Amazonプライム」とかの動画配信サービスで配信されている映画を、会員にならずに調べられるだけ調べてみたけれど、日活映画『泥だらけの純情』の配信には行き当たらなかった。
例えば、動画配信サービス最大手といわれる「U-NEXT」に、『映画クラシック』という項目があって、古い映画ばかりを多く集めているコーナーがあったので、オッ!なんか、有りそうだな・・と、期待しながら調べてみたのだが・・日活映画『泥だらけの純情』は・・配信されてはなかったのだ。
日活映画の吉永さん主演の『泥だらけの純情』から十数年後に、東宝映画配給で山口百恵さんと三浦友和さんの主演で作られた『泥だらけの純情』(1977年)があるが、その映画は そこそこの動画配信サービスで配信されているようだが、それは六兵衛の求める『泥だらけの純情』ではないから、一度も観たことがない。
まぁ、「動画配信サービス」の有料会員にならなければ、どんな映画が配信されているかなどの 詳しい事は わからないのだろうが、しかし、有料云々の料金を支払い会員になって観るのは、どうにも六兵衛の性に合わず、ごめん被る のである。
いつの日か また、日活映画『泥だらけの純情』に、テレビとかネットとかで逢えることを、密かに願っている六兵衛である。