昭和44年(1964年)の1月、国鉄 京浜東北線の赤羽駅や東十条駅から少し離れてはいたが、北区神谷町の四畳半一間の小さな部屋のアパート(大榮荘)で、つれあいとの二人暮らしが始まった。
つれあいは・・というと、六兵衛が田舎の高校を卒業して、初めて就職をした会社(六兵衛は その会社を数カ月で辞めたのだが・・)の同期入社で、新入社員の研修で つれあいの存在を知った。
彼女は、いつも友達などと楽しそうに笑い合っている印象で、明るく魅力的で 可愛いなぁと思うものの、それまで異性に縁の無かった六兵衛などには、そんな彼女を遠くから眺めているだけで、声など なかなか掛けられなかった。
それでも 休日に、初めて二人で喫茶店で会ったときなど、何を喋って良いのか分からず、緊張 しっぱなしの六兵衛だった・・。
それから4年後には、東京の片隅の町で、二人で一緒に暮らし始めるなどとは、その頃には 想像もしていなかったのだが・・。
二人が住み始めた そのアパート(大榮荘)を、10年ほど前だったか「Googleマップ」の画面で見ることが出来た。

しかし残念ながら現在 そのアパート(大榮荘)の在った場所は、新しい建物に変わっていて、以前のアパートは もうない。
その当時でも、さほど新しいとは思えなかったアパートだったが、それでも2010年頃までは残っていたから「Googleマップ」に映っていたわけで、何ともいささか驚きでもある。
アパート近くの大きな通りに出た角に、「藤の湯」という銭湯があった。
いつもその銭湯に二人で通ったものだ。
大分 後になって、あの頃は「かぐや姫」が歌う『神田川』の世界やったなぁ・・などと思ったりしたものだったが、実際の「かぐや姫」が歌う『神田川』が発表されたのは、昭和48年(1973年)のことらしく、六兵衛たちが二人で銭湯に行っていた頃から3年も後に発表されていた歌だった事を今回 初めて知り、オレもいい加減やなぁ〜と自分ながら 思うのである・・。
「神田川」南こうせつとかぐや姫
この動画は「Nori Chan」さんのYouTubeから 無断で お借り致しました。