市兵衛さんの最新刊

当ブログの7月15日の日記に、六兵衛の大好きな文庫本

「風の市兵衛」シリーズの最新刊が なかなか出版される

様子がない事の嘆きを書いた。

 

そのような日記を書いた事が、六兵衛のやる気の尻を押した

のか、その日記を書いた後に、文庫本「風の市兵衛」の

出版社の祥伝社宛てに、『文庫本「風の市兵衛 弐」の

最新刊を早く出してほしい』という お願いのメールを送った。

しかし それ以後、祥伝社からの返答メールは 来ていない。

 

出版社にしても、いちいち そのようなメールに返事を出す

ほど暇ではないだろうから、まぁ 当然の事だろうと内心では

思っているのだが・・。

 

ところが昨日のことだ。

 

何気にWebページを見ていて、偶然行き着いた『最新刊を

RSSでお届け!』というサイトの中に

市兵衛さんの新刊の予告が出ているのを見つけた。

だから直ぐに、「Amazon」の本の通販コーナーへ行って

その事を調べてみたら、版画家の卯月みゆきさん描かれる

表紙絵は まだ掲載されていなかったものの

『残照の剣 風の市兵衛 弐』第27巻が8月12日頃に

発売になるらしい事がわかった。

 

やっぱり! 六兵衛の思いが通じたんだ!・・などと

思うほど、決して単純で愚かな六兵衛でもない・・のだ。

たまたまの偶然か、もともと 出版される時期だったのか

まぁ そんなところだろう。

それにしても、近く 市兵衛さんの最新刊が出版される事が

わかって、やっぱり うれしい限りである。

 

スモモの種子

あれだけ降り続いていた雨も、2~3日前 あたりから

梅雨明け宣言」の声を聞く前に、いきなり真夏になったような

晴れの暑い日が続いている。


六兵衛が以前 作っていた「大衆娯楽小説は文庫本で」というブログの中の
2013年の初夏の頃に「さし絵」として掲載していた168作目のカット絵。

 

当ブログの7月2日の日記に、春に吹いた強風のため

まだ小さかった青い実が多く落ち、赤く熟れて収穫できた

「スモモ」は、わずか20数個だった。

食べてみると、見た目は悪いが 瑞々しくて美味かった。

・・と「スモモ」の収穫の事を書いた。

 

2020年7月2日の日記  「スモモ」

 

その後、食べた「スモモ」の「種子」を

出来れば植えて育ててみたいと思い

10数個の「種子」を残しておいた。

 

「スモモ」の、「種子」からの育て方をネットで調べると

『寒くさせて、冬を越したと思わせないと発芽しないから

「種子」を一時 冷蔵庫に入れておいてから 撒く』・・とか

冷蔵庫に入れておくと乾燥するので、水分で湿しておくと

カビが生えて腐ったりする・・とか

食べた後の「種子」では、芽が出ても実はならない・・とか

あれやこれやの記述があり

何が良いのか 悪いのか、良くわからなくなる。

 

とりあえず今日、その内の4個を2つの鉢に分けて植えた。

スモモの種

 

一つは 割と日当たりの良い場所に置き

もう一つの鉢は、割と日陰になる場所に置いた。

 

残りの「種子」は・・どうしょうか・・。

ネットで調べた「スモモの種子」の育て方の中に

『どうせ 食べて余った「種子」なのだから

庭に適当に撒いて、発芽したらラッキー くらいの気持ちが

良いかもしれない・・』という意見があった。

 

たしかに・・正解かも しれないね・・。

 

古〜い流行歌の保存は・・

オフラインで聴ける iPhoneの音楽再生アプリ『ミュージック』

に保存している200曲余りの 昔の古る〜い流行歌を

今日も繰り返し聴きながら散歩をする。

 

戦前や戦後すぐの昭和20年代や30年頃に歌われた

多くの流行歌には、丁寧で美しい言葉が使われていて

決して古さを感じさせない 洒落たリズムもあり

軽薄短小の六兵衛の小さな胸にも、しっとりと染み入ってくる。

 

若い頃には、あまり聴く気にもならなかったような

例えば三橋美智也さんなどが歌う多くの流行歌が

この頃では、何ともいえない 味わいや浪漫を感じるように

なった。

 

東海林太郎さんや上原敏さん、二葉あき子さんや小林千代子

さん等々、戦前や戦後の歌手の方々の個性ある歌声を聴けば

ときに楽しく、ときに涙しながら 歩くのだ。

 

この様な事は、これまでにも 当ブログに何度も書いているが

そのような古い流行歌を「YouTube」に断りもせず勝手に

ダウンロードして、「iPhone」の『ミュージック』アプリに

200曲を超える数の歌を 現在 保存しているのだが

調べてみれば、まだまだ多くの じっくりと聴きたくなるような

魅力ある古い流行歌が「YouTube」動画にはある。

 

子供の頃にラジオから 何気に流れて いたからか、 何となく

聴いた事があるような歌もあれば、一度も聴いたことがない

歌もあったりして、まだまだ多くの古い流行歌が

保存出来ずに「YouTube」に残っている。

それらの古い流行歌を、「iPhone」の同じ『ミュージック』アプリ

に追加保存しようと考えた。

 

「YouTube」から、専用のアプリを使って取り出した「mp4」

形式の歌の動画を、音声形式の「mp3」に変換して

すでに200曲ほどを保存しているが、今では すっかり

その保存方法を忘れてしまっている。

だから改めて、一からネットをググって参考にしながら

やっぱりややこしく、訳も分からないままに

あれやこれやと時間は掛かったが、約100曲あまりの

古い流行歌を 何とか「iPhone」に保存する事が出来た・・と

思ったのだが、保存していた場所は「iPhone」内の

『OPlayer Lite』というアプリの中だった。

 

六兵衛の心づもりでは、今回の流行歌の保存を

これまでに200曲あまりを保存している『ミュージック』

アプリへ 追加保存して、合わせて300曲あまり保存できた

流行歌を、一つのアプリで順繰りに聴けるようにしたかった

のだが、何だか 訳の分からないまま

結局、『ミュージック』と『OPlayer Lite』の二つのアプリに

保存する形になってしまった・・。

 

そういえば、今年の1月に購入した「MacBook Air 2019」は

OSが「macOS Catalina」にバージョンアップされていて

それまで使っていた「iTunes」は、それまでとは だいぶ様子が

変っていた。

新しい「macOS Catalina」の「iTunes」は、「ミュージック」

や「TV」、「ポッドキャスト」や「Book」などに それぞれ

独立した形になっている。

 

だから、前バージョンでの『ミュージック』への保存方法さえ 

まともに覚えていない六兵衛には

新しいバージョンに替わってしまって、ますます ややこしく

訳がわからなくなってしまったのだ。

 

ム、無念・・

 

市兵衛さんの文庫本

六兵衛が、今もっとも楽しみにしている文庫本・辻堂魁さん

の書き下ろし時代小説「風の市兵衛」シリーズ・第26巻

『風の市兵衛 弐・希みの文』(祥伝社文庫)を未読の本棚から

取り出して 読む事にした。

 

読む事にした・・という云うには、ちょっとした訳がある。

去年の12月に 市兵衛さんの本の『風の市兵衛 弐・希みの文』

第26巻が 祥伝社文庫より発売されたが

中古本として適当な値段に下がるのを待ち

やっと今年4月に、中古本の通販ショップ「駿河屋」で

第26巻『風の市兵衛 弐・希みの文』を購入し

読書コーナー横の未読の本棚に並べた。

 

読みたくなれば いつでも読める・・そんな ゆとりを持って

次巻の第27巻が出版されるのを見届けてから

第26号を読もうと思っていたのだが、その第26巻が

昨年の暮れに出版されて以来 もう半年が過ぎた。

いつもなら、もうすでに次巻が出版されてても良い時期なのに

今のところ、出版される気配がない・・。

 

出版されない事情には、いろいろとあるんやろう・・。

作家の辻堂さんの事情・・出版社の思惑・・等々。

 

それにしても、それにしても・・

そんなとき フト、ある思いに至った・・。

 

第26巻『風の市兵衛 弐・希みの文』が手元にありながら

六兵衛が読もうとしないから・・もしかしたら その行為が

次巻が出版されない原因なのかもしれない・・などと。

 

そんな考えが浮かんでしまったら、他の原因など

考えられなくなって・・フム。

ホンマかいな アホかいな・・フム。

とうとう痺れを切らした六兵衛、未読の本棚に 市兵衛さんの

本が なくなるのは寂しいけれど、何やかやと理屈を付けて

結局、第26巻『風の市兵衛 弐・希みの文』を

読み始めたのだ。

 

・・フム 。

 

歩数計アプリ

ここのところ、六兵衛の「iPhone」のバッテリーの減り方が

以前に比べて 激しくなったような気がする。

六兵衛の「iPhone」は、2017年購入の「iPhone 7 Plus」

だから、むやみに電源を食うというほど まだ古いというわけ

でもないはずだ・・。

そこで、何が原因で六兵衛の iPhoneのバッテリーの減り方が

激しくなってきたのかを、六兵衛なりに調べてみた。

 

iPhoneの「バッテリー」の事を調べる方法をググってみると

まず iPhoneの「設定」から「バッテリー」へと進み

『App毎のバッテリー使用状況』を見れば

それぞれのアプリによる消費量が分かるという・・。

 

早速、『App毎のバッテリー使用状況』をみると、六兵衛が

これまで、芥川堤道や上の池公園あたりを散歩するときに

携帯するiPhoneに入れた歩数計のアプリ「歩数計POPOPO」

のバッテリー使用量が、想像以上に多い事がわかった。

 

「iPhone」には元々、健康管理アプリの「ヘルスケア」が

入っていて、バッテリー消費量も極めて少ないようなのだが

この「ヘルスケア」、六兵衛には見にくくて分かりづらい

アプリなので、「歩数計POPOPO」アプリを「iPhone」に

ダウンロードして、2年くらい前から使っていた。

「歩数計POPOPO」アプリは、シンプルで余分な操作もなく

何より見やすい画面だったし、バッテリー消費の少ない

歩数計アプリだとの事だったし、実際これまで機嫌よく使って

きたのだ。

それが今頃になって、何故 バッテリー消費量が多くなって

きたのか、それが「歩数計POPOPO」の所為なのか

それとも他に原因があるのか・・などと疑問に思ったから

念のため「歩数計POPOPO」のアプリを一旦 削除して

様子をみてみると、バッテリー消費量が少なくなり

バッテリーが長持ちするようになった。

 

だからと云って バッテリー消費量が激しく減る要因が

「歩数計POPOPO」を使っているからと、単純に決めつけて

よいものかどうか六兵衛には分からないし

ここにきて 何故「歩数計POPOPO」が、多くのバッテリーを

消費するようになってしまったのか・・なども含めて

正確な事は難しくて 分からない六兵衛だから

とりあえず「歩数計POPOPO」以外の、出来るだけバッテリー

消費量の少ない「歩数計」を探す事にした。

 

数個の無料で使える「歩数計アプリ」をネットで探し

それらをインストールして、まずは試してみることにした。

「歩数計アプリ」には、「バックグラウンド処理」だとか

「GPS機能」だとかの バッテリー消費量が多くなりそうな

機能が付いた「歩数計アプリ」もあるようだが

とりあえず4つの歩数計アプリを選んだ。

 

一度は削除した『歩数計POPOPO』も 再度 ダウンロードし

他に『歩数計Maipo』と『StepsApp 歩数計』、そして

『シンプル歩数計』の4つの歩数計アプリを とりあえず

「iPhone」にダウンロードし、バッテリー消費量を比べてみる

ことにした。

 

1日目の全バッテリー消費量の割合は・・

「歩数計POPOPO」:42%

「シンプル歩数計」:26%

「StepsApp 歩数計」:8%

「歩数計Maipo」:6%

その他のアプリの合計は ・・18%

とりあえず4個の歩数計だけで、全バッテリーの82%の

割合を消費している事になった・・。

 

念のため、少なくなったiPhoneのバッテリーを新たに充電して

もう1日分 調べてみた・・。

合計2日分のバッテリー消費量の合計は・・

「シンプル歩数計」:24%

「歩数計POPOPO」:23%

「StepsApp 歩数計」:8%

「歩数計Maipo」:1%

念のために「ヘルスケア」は:4%

その他のアプリの合計は ・・40%

 

それぞれの歩数計アプリが表示する歩数や距離などは

元々 iPhoneに入っている「ヘルスケア」を利用したもの

らしいのだが、そこらへんの事は よく分からないから

とりあえず、六兵衛が使う「歩数計アプリ」は

バッテリー消費量の最も少ない『歩数計Maipo』に決めた。

 

・・以後 よろしく!

 

老いる ともに・・

この頃の六兵衛は、今日が何日の何曜日だということが

分からなくなる事が多い・・。

仕事をリタイアして4年、たとえ今日が何日の何曜日でも

さほど影響のない日々を送っている証でもあるのだが・・。


六兵衛が以前 作っていた「大衆娯楽小説は文庫本で」というブログの中の
2012年の初夏の頃に「さし絵」として掲載していた118作目のカット絵。

 

そういう日々の過ごし方は、六兵衛の理想ではあるが

それでも たまに六兵衛にも、何かをするために決めた日や

約束をした日などがあって、その決められた日が

あと何日先になるのか・・などと考えるときに

今日が何曜日の何日なのかが基本になるのだから・・。

 

もちろん そんな時は「スマホ」を見れば

簡単に今日が何日の何曜日かが すぐに分かるが

六兵衛は そんな時でも、咄嗟に意識が「スマホ」に行かない。

習慣の問題だろうが、そんな時は まずカレンダーを見たり

つれあいに『今日は何日や?』などと尋ねたりするのだが

尋ねられた つれあいも、『え〜っと・・』などと言いながら

やっぱり 六兵衛と同じように、カレンダーを見たりしている。

 

老いて鈍くなった能力や知識をカバーしてくれるはずの

ありがたい「スマホ」を持っているのに

咄嗟に「それ」を役立てる意識も知識も持たず

後になって『 あぁ スマホがあった・・』などと

気付いたりしている・・。

ちょっとだけ先端技術の端っこに つかまってはいるが

その ほとんどは 宝の持ち腐れ・・なのである。

 

病気?

5月の半ばに、ホームセンターで夏野菜のナスやキューリ

トマトやゴーヤの苗を買ってきて、庭の小さな畑に植えた。

ナスやトマトやゴーヤは順調に育ち

ナスなどは もうすでに2本ほど収穫して、食卓にのぼった。

トマトも もう少しすれば赤く熟れて来るだろう。

ゴーヤ
「ゴーヤの棚」

  

 

・・ところが問題はキューリだ。

キューリは今年2本の苗を植えた。

そして、形は悪かったが食べ頃の大きさに成長した2本を

収穫して食べたが、その頃からキューリの葉に異様が見られる

ようになった。

 

病気

葉の周囲が枯れたような黄土色に変色し、それが だんだんと

葉の中央へ広がっていく。

勢いがない、葉の数が少ない、花が咲いても実にならない。

明らかに何らかの病気のような症状である。

 

ネットで調べると「うどん粉病」「ベト病」「緑枯細菌病」

などの病名が出てきた。

 

はてさて どうしたものか・・。

とりあえず出来る事は、病気にかかって変色した葉が多くある

枝先を切り落として、様子を見ることにした・・。

 

キューリ

最初に掲載した写真のゴーヤの勢いに比べて

キューリの何となくの寂しさが 哀れをさそう・・?

 

スモモ

今年も、庭の垣根のそばに植っているスモモの実を収穫した。

スモモの木

 

今年、まだ青く小さな実がなり始めた4月の頃に

強い風が吹いた日があって、その強風で小梅ほどの大きさに

成長していたスモモの実が たくさん落下した。

 

少しだけ残ったスモモの実は、段々と赤く熟れてきて

しかし、熟れた実の中には ヒヨドリなどの鳥が飛んできて

果肉を ついばみ、そのため傷ついている実も多かった。

 

スモモ

・・良く見ると、鳥が食べ残して傷をつけた熟れた実に

「カナブン」が小さな頭を突っ込んで、六兵衛が実を摘み

取っても気づかないほどに、夢中になって果汁を吸っている。

 

そんなこんなで、今年の収穫は20数個と 少なかった。

 

『未来少年 コナン』

『最終戦争で地球は荒廃し、人類は絶滅の危機に・・』と

そんな伊武 雅刀さんのナレーションで始まるNHKテレビの

アニメ番組『未来少年 コナン』の再放送を

毎週 日曜日 深夜0時10分から放映している。

コナン

 

娘達が まだ、幼稚園か小学校に入った頃だったろうか

とにかく今より40数年前にアニメ『未来少年 コナン』が

放映されたとき、幼かった娘達はもちろん 大人の六兵衛も

素朴な少年・コナンの、超人的な活躍に胸躍らせながら

テレビを観たものだった。

宮崎 駿さん初の演出作品だったらしい。

その後の宮崎さんら「ジブリ」からは、多くのアニメ作品が

作られてきた。

この「未来少年コナン」は、それら多くのアニメ作品の中でも

「アルプスの少女ハイジ」と肩を並べるほどの代表作とも

いえる作品だった。

 

何しろコナンの動きが、無茶と思えるほどに凄い。

走っても、水中でも、体力や持久力でも・・

とにかく痛快なのだ。

特に コナンの足は手以上に強力で、その指は手の指以上に

力強く自由に使う事ができるのだ。

コナンの足技

 

何よりコナンの心には 小賢しい理屈などない。

信じるラナが悲しい顔をしているから

助けたい・・その一心のみ。

優しい野生児である。

 

そんなコナンの再放送は、深夜の0時10分の放送だという。

当然 六兵衛など 寝ている時間だが

毎週 ちゃぁ〜んと つれあいが、録画予約してくれているのだ。

 

先週の第8話「逃亡」までを録画で観た。

インダストリアのレプカに捕らえられていたラナを

コナンは得意の足技などを使って救い出したが

ラナを背負って歩かねばならない 気の遠くなるような砂漠が

待ち受けていた・・。

 

今週の第9話「サルベージ船」の録画は出来ているはずだが

 第9話だけで観るか、その後の2~3話をビデオに撮ったあと

まとめて観るか、まだ決めていない・・。

 

『次郎物語』

「インターネット電子図書館」と銘打った『青空文庫』を

何気に見ていたとき、たまたま 下村湖人の『次郎物語』の

文章の一節が目に入った。

 

『そういう境遇に巡り合わせたんだね、そんな運命に巡り

合わせたのは、その ”種” のせいじゃあない。

“種” 自身では それを どうする事もできなかったんだ。』

 

「次郎物語」第2部、次郎は中学生になり

2歳年上の兄・恭一と、継母の弟・徹太郎おじさんと3人で

山登りに出かけたとき、条件の厳しい山の岩と岩の間に生え

それでも力強く生きる松の木を見ながら、徹太郎おじさんが

次郎たちに話した言葉だ。

 

何処からか飛んできた松の木の ”種” が、岩の間に落ちて

芽が出て少しずつ大きく育っていった松の木は、生きていく

のに厳しい環境ではあるが、そんな運命を嘆くのではなく

与えられた運命の中で、気持よく努力することが大切なのだ。

それが本当の命というものだろう。

そして しまいには運命の ”岩” を打ち破り、それを突き抜け

地底に根を張る事が出来たんだろう。

松の木は今でも岩に挟まれたままだが 松の木にとって

もう そんな事は何でもない事だろう・・と

徹太郎おじさんが次郎たちに話をする場面だ

 

少年の頃の次郎は、決して自分は幸せだとは思えず

心のどこかで 恨みのような不満を持って生きてきたが

運命を嘆いているばかりではダメだという徹太郎おじさんの

「松の木の運命」の例えが、その後の次郎が変わっていく

きっかけとなる場面でもある。

 

六兵衛がまだ高校生くらいの頃、NHKのテレビ番組で

下村湖人 作の『次郎物語』を夕方に放送していた。

 

次郎とお浜

「次郎」役は 池田 秀一さん。

乳母の「お浜」役は 加藤 道子さん。

父親の「俊亮」役は 久米 明さん・・等々。

白黒画面時代の そんなドラマの池田秀一さん演じる次郎が

強く印象に残った。

 

それから1~2年後に、今の つれあいと付き合い始めた頃

『「次郎物語」面白いから読んだら・・』と、単行本だったか

文庫本だったかは忘れてしまったが、彼女が『次郎物語』の本を

貸してくれた。

次郎物語

 

その頃の六兵衛は、小説など ほとんど読んだ事もなく

しいてあげれば高校生の頃に、放浪暮らしに憧れた時期が

あり、姨捨(おばすて)の風習をテーマにした『楢山節考』

天皇制を批判したような短編小説『風流夢譚』などの作品を

発表されていた深沢七郎さんの『流浪の手記・風流夢譚余話』

彼が放浪する理由さえ知らないまま、ただ つまらない現実から

逃避したいがためのに憧れた 放浪生活だったけど・・。

深沢

 

横道に逸れた・・。

つれあいになる前の彼女が進めてくれた『次郎物語』の本を

テレビドラマの池田秀一さんの印象も まだ強く残っていて

何日もかけて読んだ。

テレビドラマでは あまり強く感じなかったが、改めて本を読み

強く印象に残ったのが、はじめに記した「松の木の運命」の

話の場面だった。

 

先日 そんな話を つれあいにしたら

文庫本ならあるよと、何処からか取り出してくれた。

旺文社発行の上・中・下巻の3冊である。

その文庫本が、50数年前に借りて読んだ「次郎物語」の本

その物だったのかどうかは、六兵衛にも つれあいにも

忘れてしまうほどの 遠い 遠い 昔の話で、それでも六兵衛は

改めて懐かしい「次郎物語」を再度 読み始めることにした。

 

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『青空文庫』