今日もまた 散歩時の、イヤホンから流れる古い流行歌の中に
気になる歌があった。
上原 敏さんという昔の歌手が歌う『秋の女』という歌。

「 秋の女 」(昭和11年)
作詞:島田 磐也 作曲:阿部 武雄 歌:上原 敏
https://www.yc4outube.com/watch?v=90TaSqM8_c4
1)
秋の女の さびしさは
眸に動く 雲の色
名さえ告げずに 別れ行く
雨も涙の しぐれ空
2)
秋の女の かなしさは
こころを乱す 黒髪に
花も野菊の かんざしが
揺れて震える 物思い
3)
秋の女の わびしさは
涙をかくす ほほえみに
燃えぬ情けと 知りながら
そっと寄り添う いじらしさ
音楽の事は何も分からないド素人の六兵衛だから
言葉が正確ではないかもしれないままに云うと
戦前の その当時の多くの流行歌に比べると、この歌の「調子」
というか「テンポ」というか、それとも「リズム」とでも
表現すればいいのか、そして それが 当時としては新しいのか
古いのかさえ分からない六兵衛なのだが、聴いていて何となく
珍しさを感じる、調子?テンポ? リズム? ・・なのだ。
『老いた 老いた』と 口癖の六兵衛だが、それでも戦後の
生まれだから、大正時代や昭和の戦前の時代の実感などはない。
それでも、当時の小説や映像などで得ている わずかな知識で
六兵衛なりに、その時代のイメージは何となく想像できる。

この『秋の女』という歌は、日本の国家主義・軍国主義の思想が
強くなり始めた頃の、昭和11年に作られている。
時代が それよりもう少し後の、太平洋戦争真っ只中の頃だった
としたら、「軟弱な歌」と評価されてしまいそうな歌詞である。
そのうえ、耳慣れないリズム・テンポで流れる この曲は
「モボ・モガ」「大正ロマン」などといわれた大正時代の
印象さえ六兵衛には感じられる・・。
同じ上原 敏さんの「妻恋道中」「裏町人生」「流転」等々の
ヒットした流行歌とは違って、この「秋の女」という歌は
さほど人気が出なかったのか どうか
ネットで『上原敏「秋の女」』を検索しても
ヒットする内容が ほとんどなく、この歌に ついての言は
六兵衛の「独りよがり」の印象でしかない・・。