いろいろな文庫本を読んでいると、物語の中には難しい言葉や
知らない土地、昔の人物、物事の ” しきたり ” や ” ことわざ ”
そんな そんな、六兵衛の知らない あらゆる事々が出てくる。
元々が いいかげんな六兵衛だから、分からない事も そのまま
適当に流したりもするのだが、しかし 興味のある小説などでは
物語上 やはりその意味などの詳しいことを知りたくなる。
そんなときは、読書コーナー横に置いている「iPad」を手に取り
辞書代わりに 分からない事を調べたりする。
例えば 今回 読んだ 樋口有介さんが書かれた珍しい時代小説
『船宿たき川捕物暦・変わり朝顔』(祥伝社文庫)の文中に
『倩一郎は綾乃からの包み紙を開いて、五枚の南陵を確かめ
頭をかきながら懐に戻す。・・』とあった。
これまでに読んできた時代小説の中でも、何度か出てきた事の
ある ” 南鐐 ” は、江戸時代の通貨の一種だとは分かっているが
少なくても この小説の中で、” 五枚の南鐐 ” が どれだけの金額に
値するかを知りたくなって「iPad」を開いた。
調べてみると、「南鐐」とは江戸時代の貨幣の一種で
「南鐐二朱銀」と言い、その「南鐐二朱銀」8枚で1両の値打ち
があったと云われている。
包み紙を開いて出てきたのは「南鐐五枚」だったから
5/8両という事で、1両の約6.2割ほどになるようだ・・。

まぁ、浪人の身の倩一郎の長屋暮らしで、五枚の南鐐二朱銀が
あれば、しばらくは食うに困らないかもしれない。
無駄な飲み食いさえ しなければ・・・。
