年の瀬に・・

たとえ 老人の2人暮らしとはいえ、年末ともなれば

それなりに慌ただしく感じられ、スーパーへの買い出しも

それなりに多くなる。


六兵衛が以前 作っていた「大衆娯楽小説は文庫本で」というブログの中の
2012年の年末の頃に「さし絵」として掲載していた144作目のカット絵。

 

そう、それなりに それなりにの年齢だからだろう

それなりの買い物をすませた帰りの車の中で

つれあいが六兵衛に話しかけてきた。

『ユウカ 知ってるやろ』・・と。

突然のユウカ知ってるかの質問だったから

『ユウカ?・・たぶん アノ娘か?・・』と、曖昧に答えたら

つれあいが、そのユウカの説明を始めた。

『可愛い娘で・・』とか、『ちょっとゴツそうな男の人と結婚

してる・・』とか・・そんな会話が続く。

つれあいの話が、だんだん横道に逸れて行きそうなので

『ユウカが どないしたんや ?』と六兵衛が話を元に戻そうと

つれあいに聞き返すと、一瞬 間があり『何んやったっけ ?』と

そもそも六兵衛に話をしようとした話の内容を忘れてしまって

いるらしい。

歳を重ねてくると、お互いに そんなボケた事は 日常茶飯事で

車の中で、2人して大笑い。

孫たちが まだ小さかった頃に、遊びで作った「マンガ絵」が
パソコンの隅っこに残っていたので、 懐かしシリーズで掲載する。

 

そのあとも 家に帰る着くまで つれあいは、思い出そうと考えて

いたようだが、家へ帰り着いて、昼飯や夕食を食べたりするうちに

昼間の車の中で話そうとしていた事さえ忘れたのか

つれあいから、あの続きの話は聞けないままの六兵衛である。

 

それとも 案外、話そうとしていた内容は思い出したものの

後になってみると、あまりにショウもない話に思えて

六兵衛に話すのを ためらっている・・のかもしれないが。

 

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