前略、サブローさま

前略 サブローさま。

ご無沙汰しております。

お変わりありませんか。

 

私は この頃 特に思い出すのです。

サブローさんと つるんで過ごした、50年も昔の東京での日々

若い頃の恥ずかしくも懐かしい あれやこれやの記憶を・・。

ふたり

 

とはいうものの、細かな記憶は おぼろげで 消えかかりそうですが

それでも 出来ることならサブローさんに会って、かすかに残る

懐かしい記憶を、二人で よみがえらせたいと思ったりするのです。

 

若い頃の私は、周りの都合や後先も考えず

思いついたら すぐ、軽々しく実行していたように思います。

しかし、歳をとった所為だけではないと思うのですが

必要以上に腰が重くなって、やりたいと思った事でも

なかなか 直ぐに行動に移せなくなっています。

そんな訳で、若い頃にサブローさんと過ごした東京での

懐かしい思い出のあちこちを、二人で 巡ってみたいと

常々 思いながらも、いつまで経ってもサブローさんに

『東京へ行こう!』と声をかける事もせず

行動に移せていません。

神楽坂

 

何故 そんな風に、腰が重くなってしまったのでしょう。

私もサブローさんも 仕事はリタイアし、それなりに自由な

時間があるはずなのに・・。

私が声をかければ、サブローさんも『よし、行こう!』と

いってくれると思えるのに・・。

 

行こうと思えば いつでも行ける・・と思ったら、案外いつまでも

だらだらと、先延ばし してしまうのかもしれませんが・・。

しかし そうこうしている間に、世間はコロナ禍となり

不要不急の外出は控えるべき状況になってしまいました。

1年、2年・・まだまだ この状態は続くかもしれません。

コロナ禍だから今は動くな!と言われている現状ですが

「 動くな」と言われたら、逆に動きたくなるのは人の常です。

 

今 無性にサブローさんに会って、昔の話をしたい・・。

若い頃に戻り、東京の懐かしい町を二人で歩きたい・・。

 

二人が そこそこ元気で動けるのも、今後は そう長くはないだろう

思える年齢です・・。

今なら まだ、東京の町を ゆっくり歩くらいなら出来そうです。

飯田橋

 

以前 サブローさんは、私が『私のブログを見て!』と

云ったら、『ネットのような面倒なものは しない・・』と

そんなような事を言ってましたね。

サブローさんは電電公社(NTT)に勤めてたんやろ?・と

内心 思いましたが、「人は それぞれ」ですものね・・。

だから、サブローさんへの想いを書いた このブログ日記も

サブローさんは見てくれないだろうと 諦めていますが

それでも これを書く事で、少しは私の気持ちの昂りが

おさまるだろうと思い、書いてしまいましたよ。

 

草々 六兵衛 拝