『おとこ にぃじゅぅ〜し〜ぃいち・・』

今日も、昔の古い流行歌の 気になる事をダラダラ書く。

 

霧島昇さんという戦前戦後の人気歌手が歌う流行歌に

『安蔵の唄』という歌がある。

コロンビアレコード

 

その歌の、1番から3番までの”さわり”の部分の歌詞に

『男 二十七・・』という言葉がある。

『おとこ にぃじゅぅ〜し〜ぃいち・・』と歌う この多分

何となく耳に残るフレーズではあるが

それにも増して『男 二十七・・』を強調するのは

何か意味があるのだろうろかと疑問に思った。

『安蔵の唄』

邦枝 完二:作詞 大村 能章:作曲 歌:霧島 昇

日本コロムビアレコード 昭和12年(1937年)製作

日活映画「浮名三味線」(監督:荒井良平)の主題歌

 

1)

江戸にゃ浮名が かずかずあれど

色も深川 あの伊達姿

男二十七 えゝ東風(こち)が吹く

2)

顔の蝙蝠(こうもり) 浮名の辰巳

好いて好かれりゃ 身も世もつきる

男二十七 えゝ花が散る

3)

情け思案の 一六勝負

船頭崩れの やくざも夢よ

男二十七 えゝ波しぶき

 

色町・深川で、浮名をながす安蔵は

今が盛りの27歳の伊達男・・と、歌詞を単純に考えれば

そんな意味なんだろうけれど

江戸時代の、しかも深川という少し崩れた町の元船頭という

安蔵の何が「男二十七」と云わせるのか・・。

二十歳とか三十歳とか五十歳とかではなく

なんか中途半端な二十七歳という年齢の意味は何なんだろう。

 

浮生三味線

 

男の27歳に何か意味があるのか調べるために

やっぱりネットに頼ることにした。

 

誕生10000日目は、27歳と4ヶ月という節目になる

という説があるようだが、生後1万日目という節目とだとしても

だから それが、どうだというのだろう・・。

 

男の27歳は結婚のピークとかで、それ以後は徐々に結婚率が

下がっていくとの意見もある。

 

「27歳 症候群」という言葉があるという。

『自分は 今のままでいいのだろうか・・』というような

男性に迷いが訪れる年齢だともいうらしい・・。

 

それにしても このような事々は

現代の やや頼りない男性に当てはまるような問題ばかりで

人生 僅か50年と言われた江戸時代の男27歳は

自他共に認める立派な大人で、現代人の男のように

決してヤワでは生きていけない時代だったのだ・・。