老いて なお・・

遠い昔、六兵衛が まだ子供だった頃には、60歳を過ぎている

周りの大人達は、当然「おじいさん」であり「おばあさん」で

あって、「老人」だと見ていた。

もちろん そんな「おじいさん」や「おばあさん」達に

決してマイナスの印象があったわけではなかった・・。

 

どちらかといえば、そんな老人達は

様々な経験を積み重ねて来られた筈で、何処となく枯れていて

「落ち着き」を感じさせる一方で、ちょっと「頑固」で

接し方が「面倒くさそう」だと思ったりもしていたけれど

それでも「おじいさん」や「おばあさん」達は どこか

「大らか」で「飄々」としていたようにも思う。

 

現実に今 六兵衛が、そんな「おじいさん」と呼ばれる年齢に

なり、自分が若い頃に感じていた「老人」への印象と

現実に老人となった六兵衛の今とを比べてみる・・。


六兵衛が以前 作っていた「大衆娯楽小説は文庫本で」というブログの中の
2013年の冬の頃に「さし絵」として掲載していた147作目のカット絵。

 

ほとんど家から出ることもなく、一日中 ボーっと暮らしている

六兵衛の日常は、老人以上に「老人」の暮らし様だと思う。

そのうえ今の六兵衛に、「落ち着き」だとか「飄々として

枯れている」とかの、子供の頃に六兵衛が見てきた老人達の

深みのある味わいなどが あるとは とても思えず

それどころか まだ かすかに、「幼稚さ」と「生臭さ」とが

残っていたりするのだ・・。

 

そんな「幼稚さ」や「生臭さ」は、決して六兵衛が まだ

「若い」からではなく、今と昔の時代の違いがあるとはいえ

単に六兵衛の「軽薄さ」ゆえからくるのだろうと思う。

 

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