いつも散歩時に聴く昔の流行歌の中の、上原敏さんが歌う
「秋の女」という歌の話を、先日(6月25日)の 当日記で
取り上げたばかりだが、今日もまた 上原敏さんの別の歌の
歌詞の中に、聞き慣れない言葉があった・・。

その歌は、昭和12年3月に制作された『若き日の思い出』と
いうタイトルの曲だ。
『若き日の思い出』
作詞:島田磐也さん 作曲:長津義司さん 歌:上原敏さん
1)
二度とこないよ 若い日は
だまっていても その胸に
みんな抱いてる スーベニヤ
ハッピーエンドの 恋もあろう
ほんに涙の 恋もあろう
2)
花のさかりは ひとときよ
流れる水は とまらない
夢の浮世の スーベニヤ
笑ってすごした 人もありゃ
泣いて別れた 人もある
3)
若いあの日は 二度とない
愛と涙で その胸に
みんな秘めてる スーベニヤ
思えば楽しい 恋もあろう
ほんに切ない 恋もあろう
歌詞の中に何度も出てくる『スーベニヤ』 とは何だろう。
散歩のとき この歌を何回も聴き、『スーベニヤ』という言葉も
何度も耳にしてはいたが、何事にも中途半端な六兵衛ゆえ
そんな疑問など すぐに忘れてしまい、意味など わからないまま
深くも考えず 適当に流して来たが、しかし今回『スーベニヤ』
とは何かとの疑問を持ったまま家に帰り着いたので
やっと調べる気になった六兵衛である。
単純な六兵衛が『スーベニヤ』という言葉で まず浮かんだのは
「スロバキア」という東欧の国の名前だが、語呂は似ていても
歌詞の内容を考えれば、何となく それは違うだろうと思った。
とりあえずネットで、この歌『若き日の思い出』を調べてみた。
この歌も、先日 調べた『秋の女 』という歌と同様
ネット上には ほとんど その情報がない・・。

そこで「スーベニヤ」という言葉をGoogle翻訳で調べてみると
「Souvenir」とのスペルが表示され、その「Souvenir」を再度
Google翻訳に入れて日本語に翻訳してもらうと
「お土産」、「記念品」、「思い出」などの意味があるようだ。
発音も「スーベニヤ」ではなく「スーベニア」とある。
英語、フランス語、ドイツ語でも、同じスペルを使うともいう。
若い頃の思い出は大切にしよう・・そんな歌のようである。
六兵衛の小さな疑問は解決したのだが
その後の上原敏さんの事を簡単に書いておきたい・・。
昭和12年の戦争前の時代に制作された流行歌にしては
先日 取り上げた「 秋の女 」という歌と同じように
日本が暗い時代へと突き進んでいく中での、若い人達への
青春応援歌の感もあったりする。
戦争当時には、他の歌手達と同様 上原敏さんも、国の進める
戦意高揚とか愛国精神の発揚などを目的とした「戦時歌謡」を
多く歌わされている。
上原さん自身も1942年 召集令状が来て入隊した。
入隊後はニューギニア戦線に赴き、上原が歌手であることが
知れると、現地では様々な先での慰問に気軽に応じ歌をうたい
前線の兵士たちを励ましたという。
1944年7月、ニューギニア島での連合国軍との激しい戦いで
上原敏さんは消息を絶った・・と、伝えられている。