今朝 トイレに座っていて、フト 思い出したのは
「禁煙」を始めてから、ちょうど10年が過ぎていた事だった。
喫煙者だった10年前までの六兵衛は、トイレに座れば
当然のごとくタバコに火を付け、「憩いのひととき」を過ごす
習慣があったのだ。
正確に云えば、10年前の2012年9月26日の夜12時の
少し前に、ベランダに出て 最後の一本を ゆっくり味わったの
だったと、あぁ〜・・思い出したのだ。
それより前の9月20日に、「禁煙」をする 一大決心をして
とはいえ 意思の弱い六兵衛だから、自分だけで初心を貫く自信
などなく、だから 病院の「禁煙外来」へ通い始め、医師から
『1週間後には禁煙を始めてもらうので、それまでに出来る
だけ本数を減らしていってください・・』と言われ
まだ1周間はタバコが吸えるのか・・と内心 ささやかに喜び
今でも保存している「禁煙手帳」の記録を読み返せば
初日の20日が20本、その後 少しずつ本数が減っていき
禁煙前日の26日には7本にまで減らしていた。
禁煙を始めてからの禁煙手帳の「気分や体長」の欄には
『タバコの夢を見る』『吸いたい!』とか
『体重が増えた』等々の文字が震えている。
12週間(約3ヶ月)で「禁煙外来」への通院は終了した。
あとは個人で頑張るのみ・・となってからは
今日で禁煙 何日目とか、何年目が過ぎた・・などと
過ぎた日を 指折り数えたりしていたものだったが
10年を過ぎた今では もう、タバコのことを忘れている日も
多くなってきた。
・・とは云え、「タバコ」を吸いたいと思う気持ちは
今でも どこかに あったりする・・。
そんな こんなで、禁煙10年が過ぎた。
「禁煙外来手帳」を捨てられずに 今でも持っていたり
10年もタバコを吸わなかったのだから、完全にタバコ離れ
が出来て、今更「10年」の文言の前に「禁煙」の文字を
付ける必要はないのではないか・・とも思ったりもするが
六兵衛の場合 あくまでも、11年目に入ったというだけの
禁煙中の六兵衛なのである・・。
それにしても 周りを見まわすと、当時よりも タバコを吸って
いる人は、確実に少なくなったように感じる。
そんな状況を、何となく物寂しく思うのは
六兵衛は まだまだ「喫煙者」の意識から抜けきれていない
ようで、六兵衛は案外 複雑なのである・・。