我が家の庭の桜の木、今年も春には順調に花を咲かせていたが・・

4月に入り花びらが散りだしても、一向に葉の茂る気配はなく
5月半ばになって、頼りなさそうな葉が 申し訳なさそうに
出始めたが、ひと月もしないうちに葉の勢いがなくなり
いつの間にか その葉も散り始め、夏の頃には 一枚の葉もない
殺風景な桜木になってしまった。

昨年あたりから 桜木の幹などに、得体のしれないキノコが生え始め
嫌な予感は していたのだ。

枯れた木に キノコが生えているのを よく見ることがある・・。
だから しばらく、桜木の様子を見ようと秋まで待ったが
どうやら桜木は、枯れてしまったと思われる・・。

枯れたまま ほったらかしにしておく事も出来ず、そして
「ひこばえ」とか「萌芽(ほうが)」とかの言葉もあるように
切り取った残りの木株から、新しい若い芽が出てくる可能性も
あるわけで、思い切って桜木を伐採することにした。

何しろ 素人の年寄のすることだから、慎重の上にも慎重に
桜木に登り足場を固めて、ノコギリで少しずつ 少しずつ
幹や枝を切っていく。

つれあいも、切り取った幹や枝などの始末を手伝ってくれて
作業は順調に進んで行った。

ところが、残りの幹が1/3ほどになった頃
切り取っていた枝が想像とは違う方向に倒れ掛かり
六兵衛の右手の小指を、木と木の間に挟んでしまった。

小指の先の皮が少し剥げ、挟まれた小指がジンジンと痛む。
挟まれた部分は時間が経つに連れ腫れてきたが
痛みは不思議と薄れてきていた・・。
しかし とりあえず、その日の作業は そこで一旦終わりに
することにした。

次の日となる今日、幸いにも小指の怪我も大したこともなく
残りの伐採作業に取り掛かる。
高い部分は全部切り取ったが、まだ切り取りたい太い幹が
まるで足を広げて逆立ちをしているような形で残っている。
伐採予定は、 精々が地面から1mほどだけを残すつもりなのだ。

・・・言い訳になるが
足場の悪い木の上に登って、小さな「ノコギリ」1本で
六兵衛ジーさんの作業だから、休み休みの作業とはいえ
これがなかなかに しんどい。
だから つれあいと話し合い、最初の予定を変更し
伐採の作業はここまでと することにした・・。

ご苦労さん!