当ブログのタイトルバックに登場している懐かしき友人たちを
紹介する2回目の今日は『砂漠の魔王』だ。
『砂漠の魔王』は昭和24年から昭和31年まで、秋田書店から
発行されていた『少年少女 冒険王』(のちに『冒険王』と
雑誌名を変える)に連載されていた絵物語である。
作者は福島鉄次さん、きーポケが まだ小さかった頃の
連載絵物語で、当時の子供雑誌は漫画よりも絵物語や小説
記事物などが主流だった。
物語の舞台はアラビアかアフリカか、そんな感じの何処か異教の
地で、魔王はターバンを巻き 赤いマントを身にまとい
ブーツをを履き 腰には大剣を差した アラブ風のコスチュームで
登場する。
どうやらアラビアンナイトの「アラジンと魔法のランプ」に
ヒントを得たと思われる。
ランプから巨大な魔王が現れて、空を飛び 無敵の力を発揮する
そんな物語だったように思うが
きーポケは まだ小学校低学年の頃のことだから
物語の内容については ほとんど記憶にない。
「福島鉄次」という印象に強い名前と、全てのページが
色付きだったような そんな記憶が かすかにある。
但し、細かな部分についてはWebサイトの数少ない情報で調べた。
Webサイトの情報で知ったことだが、連載を始めた頃のタイトル名
は『沙漠の魔王』と「沙」の字を使っていたらしいが
この字が当用漢字から外れた事によって「沙」を
当用漢字の「砂」に変えて『砂漠の魔王』にしたという。
当時の子供雑誌は、漫画よりも絵物語や小説、記事物などが主流
だったと前記したが、その頃の主だった絵物語の作家には
「少年ケニア」などで人気のあった山川惣治さん。
未来や宇宙を舞台にした作品が多かった小松崎茂さん。
紙芝居や雑誌で大ヒットした「黄金バット」の永松建夫さん。
当時の東映時代劇の俳優を真似た主人公が活躍する植木金矢さん。
そして「砂漠の魔王」の福島鉄次さん。
他にも沢山の絵物語作家はおられたし
伊藤彦造さんを始めとする小説の挿絵を描かれていた作家も
数多くおられたと記憶している。