「ウンコ座り」

常に腹具合が脆弱な六兵衛は、所構わず 散歩の途中でも

辛抱が出来なくなり、慌てて近くの便所へ駆け込むことが

これまでに何度もあった。

 

但し そんな時、近くに便所があれば ラッキーなのだが・・。

 

そんな こんな理由で、六兵衛が散歩に出かける前には

必ず用便を済ませてからでないと

怖くて散歩に出かける事が出来ない。

 

そこまで慎重になっても 六兵衛の腹具合は

思い通りにはいってくれなくて

切羽詰まった非常時には、散歩途中にある公園などに

公衆便所があれば 駆け込む場合も多く

しかし そういった便所の中には、いまだに和式の便所が

あって、イヤでも「ウンコ座り」を余儀なくされる。

 

六兵衛が子供の頃は、全ての便所が汲み取り式の和式便所で

田舎での高校生の時に、学校の全ての便所が和式だが水洗式に

変わるというので 全生徒を前にして先生が

水洗便所の使い方を指導してくれた事を 今でも思い出す。

 

六兵衛が いつの頃から便座付きの洋式トイレを使い出したのか

定かな記憶はないものの・・

そんな「ウンコ座り」歴の六兵衛が、今では もう

洋式トイレに慣れきってしまっているものだから

散歩の時などの、たまに使わざるを得ぬ和式便所の

「ウンコ座り」が、思う様に出来なくなって来ているのだ。

 

蛇足だが、この頃の若者の中には、足裏をベタッと付けて

座る「ウンコ座り」が出来ない人が多いと聞いた。

もちろんトイレでの事ではなく、「ヤンキー座り」とも云う

そんな座り方でのことだ。

また、以前には「ウンコ座り」が出来ていた人でも

洋式トイレが当たり前のこの頃では、六兵衛 同様

「ウンコ座り」が出来なくなった人も いるらしい。

股関節や足首、ひざ関節などの各関節が硬くなった事が

大きな原因だという。

 

六兵衛は 元々、人様より硬い身体のうえに

老体になって、益々 各関節が硬くなった。

そのうえ「運動」などで身体を動かすことが嫌いな六兵衛だが

少しでも長く元気で歩きたいとの思いから

「股関節や足首、膝関節などの歪みを正し、柔らかくする」

ために、スクワットとは別に「ウンコ座り」からの

座ったり立ったりの繰り返しの練習も する事にしている。

 

しかし 歳を取った影響なのか・・

次の日には 元の硬い身体に戻っていて

同じ事の繰り返しのようで、どうにも張り合いがないが

やらないよりは やる方がマシだろうと思うから

気長に続けて行こうか・・と思う 今日この頃である。