「耕耘機」

入道雲が空一面に幅をきかせていた暑い夏が終わり

季節が秋へと移り変わる頃になると、秋野菜のための土作りが

始まる。

夏野菜の収穫が終わった畑の土をクワで掘り返し

疲れている土に石灰や堆肥などを与えたのち

しばらくは土を休ませる必要があるらしい・・。

 

この頃の六兵衛は、畑にクワを5、6回打ち込んだ だけで

ゼイゼイと息が弾む・・。

若い頃からのダラけた生活と、それでも やっぱり70歳代も

半ばに差しかかる年齢になって、確実に体力も落ちてきた。

 

今年の秋から、我が家の裏の小さな空き地に

つれあいと二人で、新しく畑を作ることにした。

そこで 六兵衛の体力の衰えを知る つれあいの強い勧めも

あって、土を耕すための電動式の「耕運機」を買った。

 

「耕運機」とはいっても、専門の農家の人達が使用する

本格的で高価な「耕運機」などでは もちろんない。

素人の高齢者夫婦が、小さな庭の ささやかな畑を耕そうと

いうのだもの、オモチャに毛の生えたような

無理やり その「耕運機」をコキ使おうものなら

すぐ 壊れてしまいそうな、そんな「耕運機」なのだ。

近所のホームセンターに行って探したが 見つからなかったので

ネット通販のAmazonで 買うことにし、¥36,445円と

いう六兵衛の遊びにしたら 高価な買い物でもある。

 

六兵衛の無知話しになる・・。

Amazonなどのネット通販で「耕運機」を探していていると

「耕運機」との表示に混じって「耕うん機」と「うん」の字

を平仮名で書いているものもある。

何故、平仮名なのか・・。

これまで六兵衛は、当然「耕運機」と書くと思っていたが

「耕うん機」と平仮名を使うのは何故なのか・・。

 

 

調べてみた・・

「こううんき」の正確な漢字は、「耕耘機」と書くらしい。

「うん」の字は「耘」と書くようで、現在の中国で使われて

いる省略文字(簡体字)のようにも思えるが・・。

Wikipediaによると・・

「耕耘機」の「耕」の字は 田畑を耕すの意味。

「耕耘機」の「耘」の字は 雑草などを取り去る意味らしい。

しかし「耘」は日本においては常用漢字ではないため

「運」を用いたり、「うん」と平仮名を使ったりしている

のだという。