ときどき散歩をしながら・・
ときどき畑で仕事をしながら・・
ときどき文庫本を読みながら・・
ときどき昼寝をしながら・・
そのような日々を過ごしながら、六兵衛は ときどき考える。
70歳代 半ばという年齢になって、
しかし まだまだ元気だと思う一方で、物忘れや体力の衰えなど
何かにつけて老いを感じる事が多くなった。
決して、後ろ向きに考えるつもりはないが
残された日々は、確実に少なくなっているだろう事を実感する。
「感傷的」、別の言い方をすれば「センチメンタル?」・・
そんな言葉があるが、それは青春時代を過ごす若者の
代名詞のように使われる印象が強い。
しかし、人が老いて老人となり、残りの人生を考える時
若い人などより はるかに現実的に「感傷的」になっても
不思議ではないのだろう・・などと
六兵衛は この頃、たわいもなく想ったりする。

共に老いてきた六兵衛と つれあいの二人。
これからも、それぞれに互いの衰えを補い合いながら
心穏やかに ささやかな日々を過ごしていきたいと願う
今日この頃である。