「満州国演義 第1巻・風の払暁」

船戸与一さんの文庫本「満州国演義 第1巻・風の払暁」を

読み始めた。

タイトルにある「・・演義」の意味を知らなくて 調べてみると

「道理や事実などを わかりやすく説明すること・・」との

意味らしい。

 

 

さて  この小説は、戦前戦中の満州を主な舞台として

日本の名家に生まれた敷島四兄弟の波乱の物語・・という

文庫本にして全9巻からなる大長編のようである

 

しかし、この物語を書かれる前後の時期に、作者・船戸さんに

末期の癌が みつかる。

それでも、病と戦いながらも書き上げた船戸さんの

絶筆となった大作のようである。

 

物語の内容は 読み始めたばかりなので

詳しいことはわからないが

物語の始めのあたり(第1巻、58ページ)に登場する

主人公・敷島4兄弟の実家とされる豪邸のある場所が

きーポケには とても懐かしい住所だったのである。

 

「東京都 新宿区 東五軒町」・・・

もう50年以上も昔の、きーポケが まだ二十歳くらいの頃に

一部屋を借りて暮らしていた下宿先の住所が

「東京都文京区関口」という場所にあり、この小説に出てくる

「新宿区東五軒町」という町のすぐ近くにあって

毎日のように東五軒町の通りを歩いていたのである。

正確な事はわからないが、当時アルバイトをしたこともある

製本屋さんが、東五軒町の辺りに あったように思う。

 

 

当ブログの3月28日の記事『江戸川に架かる「立慶橋」』

にもかいているが・・

https://arukuneru.com/2018/03/28/riyukeibasi/

 

きーポケが その時 読んでいた池波正太郎さんの文庫本

『堀部安兵衛』という小説の中にも

『安兵衛が、立慶橋を東へわたりかけたとき・・』という

文章があって、50年以上も昔の まだ若かったきーポケが

毎日のように その橋を渡っていた事があったから

ついつい 懐かしく嬉しくてブログにその事を書いたのだが

今回もまた、当時 暮らした町の名を物語の中に見つけて

性懲りもなく またこうしてブログに書いているのだ。

 

 

それに もう一つ、話しは大きく変わるが・・

この文庫本「満州国演義 第1巻・風の払暁」の「解説」を

書かれている馳 星周さんの文章の一部に、現政権の危うさを

ハッキリと書かれているので 、少し長くなってしまうが

その部分を ここに転載しておく。

 

『「満州国演義」の前半は、太平洋戦争に突入する前の日本を

描いて、その様相は現在の日本と あまりにも酷似している。

理性ではなく情緒に流れる世論。

声の大きいものの意見が まかり通り、目的のためには手段を

選ばずという輩が跋扈(ばっこ)する。

「在特会」や「ネトウヨ」といった声のでかい反知性主義が

大きな顔をし、目的達成のためには数の力に頼って憲法解釈を

無理やり変えて恥じることのない安倍政権。

まるで双子を見ているかのようではないか。

70数年前の情緒に支配された日本は 破壊へと ひた走った。

現代の日本は どこに向かおうとしているのだろう・・。』