また また、市兵衛さんのこと

六兵衛が大好きな娯楽時代小説『風の市兵衛シリーズ』の

続編『風の市兵衛 弐 シリーズ』も、祥伝社文庫から

今年の2月に 第4巻「緑の川」が、すでに発売されている。

先日、その第4巻の「緑の川」の中古本をネット通販で

購入した。

 

『風の市兵衛 弐 シリーズ』の第1巻と第2巻は

もう 読み終わっている。

すでに購入済みだが、まだ未読の第3巻「銀花」と

今回 購入した第4巻「緑の川」の2冊が

我が未読の本棚に並んでいるのを見ると

六兵衛は自然と気持ちが豊かになってくる・・。

 

そう思いながらも 一方で・・

当然 少しでも早く文庫本を手に取って

市兵衛さんの息遣いを感じたいと思う六兵衛なわけで

手元に2冊も揃った未読の『風の市兵衛 弐 シリーズ』の

そのうちの1冊を読んでも、未読の「風の市兵衛 弐』が

とりあえず まだ1冊は残るわけで

それだけでも六兵衛の心は豊かなままで居られるだろう

との思いから、第3巻の「銀花」を読むことにした。

 

何だか 妙に、理屈っぽいなぁ・・。

 

北最上藩の権力争いの様相が感じられる「序章」を経て

第1章の「大川」(P20より)の導入部へと物語は

入っていく。

 

・・(略)・・

神田川に架かる柳橋北の平右衛門町の船宿《川口》に

北最上藩 馬廻り役助の金木修が あがった。

夜の六ツ半(午後七時 頃)を過ぎた刻限で・・(略)

南側の障子戸を両開きにした。

神田川が大川にそそぐ河口が、出格子のすぐ下に見おろせた。

神田川の対岸に両国稲荷の社の黒い影がうずくまり、

隣の新地の町あかりと柳橋を通りかかる人の提灯の明かりが

黒い川面に映っていた。

柳橋の川上の堤に沿って船宿の二階屋がつらなって、

船宿の入り口にたてた看板行灯が、堤の柳の木々と川縁に

舫ういく艘もの猪牙や屋根船を、薄ぼんやりと写していた。

どの船宿も二階の窓から火がこぼれ、町芸者が弾くのか、

ひと棹の三味線の物悲しげな音色が、川面へ流れていた。

柳橋をくぐり、一艘の猪牙が神田川から大川へ

漕ぎ出していく。

猪牙を追って大川へ目を移すと、船客のかざす提灯の火が

大川の黒い川面に漂う小さく儚い人魂に見えた。

その彼方に、両国橋の大きくゆったりと反った影が、

漆黒の大川をまたいでいた。

川向こうの東両国の灯りが、両国橋の袂に小さく

固まっていた。

・・・(略)・・。

 

一人の若侍が「船宿《川口》」の二階へと あがり

連れを待つあいだに南側の障子を大きく開けて

夜の帳(とばり)が降りようとする刻限の

神田川が大川へと合流する辺りの江戸の町々の情景を

眺めている・・と、そんな文章に出くわした時

いつものように六兵衛は

江戸時代の古地図本「江戸東京散歩」を取り出し

当時の江戸の町の姿を古地図から想像する。

 

 

『風の市兵衛 弐 シリーズ』の第3巻「銀花」を

読み終わった・・。

 

私の名は「六兵衛」・・

誰に許しを得たわけでもなく、自分の勝手な思い込みで

この名前を名乗っている。

時代小説『風の市兵衛』の主人公・唐木 市兵衛さんが

大好きで、少しでも市兵衛さんの近くに居たいとの思いが

あり、しかし あまり近づき過ぎても おこがましくて

だから 次兵衛でも三郎兵衛でもなく、だいぶ離れた

「六兵衛」を名乗ることにしている。

 

これまでも これからも・・六兵衛は

市兵衛さんの生き様から目を離すことなく

影になり 陰になり、共に生きて行きま〜す。