北町奉行所捕物控シリーズ

六兵衛好みの文庫本の出版が、この頃 めっきり少なくなって

ならばと、六兵衛がこれまでに読み終わっている文庫本の中で

特別に面白かった本を、中古本屋には売らずに再読用に取って

おいた中から、改めて また読む事にした。


六兵衛が以前 作っていた「大衆娯楽小説は文庫本で」というブログの中の
2012年の初秋の頃に「さし絵」として掲載していた128作目のカット絵。

 

まず最初に読み始めた文庫本は『無茶の勘兵衛日月録シリーズ』

(作者:浅黄 斑さん・二見時代文庫)で、第1巻『山峡の城』が

2004年に出版され、現在は第20巻まで出版されている。

 

先日 その『無茶の勘兵衛日月録シリーズ』の手元にある

第19巻まで 全てを読み終わった。

(但し、第20巻は中古本としては まだ高値ゆえに未購入)

 

そして次に再読用の本棚から取り出して読み始めた文庫本は

『北町奉行所捕物控シリーズ』だ。

作者は長谷川 卓さん、ハルキ時代小説文庫から2005年に

第1巻の『風刃の舞』が出版され、2012年に第8巻目の

『野伏間の治助』が出版されて以降 新作は発表されていない。

 

主人公は北町奉行所 臨時廻り同心・鷲津 軍兵衛。

51歳の老練な同心だが、まだまだ血の気は多く

薄っぺらな正義感などではなく、世の中の酸いも甘いも

知り尽くしたうえで、悪に対して闘志を燃やす。

 

そんな鷲巣軍兵衛と、その配下の岡っ引きや下っ引き達

上司の与力や同僚の同心達、そんな北町奉行所の面々が

地道な探索を重ねながら、悪に立ち向かう物語。

 

長く経験を積んだベテラン同心の軍兵衛や岡っ引きの千吉

などが、手下で経験の浅い若い者たちの気持ちを

傷つけないよう細かな心配りをして、褒めるところは褒め

間違いは きっちりと正す、そんな場面の さり気ない

やり取りが、読んでいて実に楽しい。

 

そして第2巻から登場した、元 貧乏御家人・黒鍬者の

父母を失い、天涯孤独となった12歳の「蕗」という娘と

軍兵衛の息子・竹之介(11歳、後に周一郎と改名する)や

軍兵衛夫婦の さり気ない優しさと、その優しさに 決して

甘えようとしない蕗の健気さに、六兵衛は涙しながら

幼い二人の淡い恋の行く末も気にかかるのだ。

 

すでにもう 第1巻の『風刃の舞』と第2巻の『黒太刀』は

読み終わり、今は 第3巻目の『空舟(うつろぶね)』を

読み始めたところだ。

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