六兵衛は「字」が下手である。
例えばのはなし、小学4年生が書いた字と比べても
比べられた小学4年生が怒ってしまうほど
六兵衛の書く「字」は下手なのである。
例えていえば、映画「男はつらいよ」での映画の終わりに
旅先から届く寅次郎の葉書・・
『・・思い起こせば 恥ずかしきことの数々、
今はただ 後悔と反省の日々を過ごしております・・』
・・といった内容で書かれている寅次郎の葉書の下手な字と
似たりよったりの六兵衛の字なのである。

今はパソコンでカチャカチャと文字を入れて印刷すれば
「字」の下手さは ごまかせるとはいうものの
それでも気持ちのどこかに気後れが あるのも事実なのだ。
こんな本も出版されている・・六兵衛は読んでいないけど・・。
「50の手習い」とか、「60の手習い」とかいうが
70歳半ばを過ぎてから始める手習いだとしても
決して遅くはないだろうし、その事が 脳や手先に刺激を
与えてくれる事にでもなれば、老化防止にも繋がるはず・・
とも考え一念発起、つれあいに『ペン字の練習を始める』と
公言したのは数日前のことだった。
その数日後 つれあいから、『ペン字の練習は いつから始める
の?』と聞かれた。
あっ!・・わ、 忘れてた・・。
誰に言われたわけでもない、自分で決めた事なのに
たった2,3日が過ぎる間に、六兵衛の意識の中から
ペン字の「ぺ」の字さえ飛んでしまっていたとは
六兵衛の決意は いい加減だったのか・・と反省をする。
気を改め直して、ネットでペン字の練習用の見本を探し
ダウンロードして、まだ裏が白く残っている使い古したA4紙
に 見本文字を印刷した。

まずは、「ひらがな」と「カタカナ」から始めよう。
小学校に入りたての、初々しい? 子供のように・・。
そして そして 心配なのは、70歳代半ばを過ぎた年齢に
なっても、いまだ 六兵衛の飽きっぽい性格は治らず
ゆえに はてさて、何やかやと理由をつけて・・・
いや いや、それは 言うまい、言うまい・・言うまいぞ。